ハウステンボスが2017年6月と7月に「SHIBUYA VR LAND」「お台場ウォーターパーク by ハウステンボス」をオープン。VRテーマパークとウォーターパークの運営を通して、長崎のハウステンボスへの集客増加を狙います。

VRとプールで、長崎への集客を増やす

 エイチ・アイ・エスの子会社であるハウステンボス(長崎県佐世保市)が2017年6月7日(水)、6月24日(土)と7月15日(土)にオープンする、VR(仮想現実)テーマパーク「SHIBUYA VR LAND」と「お台場ウォーターパーク by ハウステンボス」の説明会を都内で開催しました。


会見にのぞむハウステンボスの澤田秀雄社長(乗りものニュース編集部撮影)。

「SHIBUYA VR LAND」は日本最大のVRアトラクション数を誇るハウステンボスのコンテンツから、ホラーや疑似恋愛、ゲームといった人気の5種類をあつめたテーマパークです。そのなかでも、地球を飛び出す大ジャンプを体感できる「ウルトラ逆バンジー」が今回の目玉コンテンツとなっています。体験時間は60分で、利用料金は2200円。約30坪の広さに、24席が常時設置されています。なお、「SHIBUYA VR LAND」 はエイチ・アイ・エス渋谷本店に隣接。来場者がそこで、長崎にあるテーマパーク「ハウステンボス」への旅行商品を購入することを見込んでいます。

 同社の郄木 潔専務は、「SHIBUYA VR LAND」のオープンの理由について「VRの名前を聞いたことがある人は多いですが、実際に体験したことがある人は少ないため」とし、渋谷への出店について澤田秀雄社長は「コアターゲットとなる若い人たちが多く、マーケット的に良かった」と、その理由を話しました。

ハウステンボス、海外展開も視野に

 7月15日(土)にオープンする「お台場ウォーターパーク by ハウステンボス」は、約2500坪の広さにおよそ100メートルの「ウォーターロングスライダー」や、ジェットコースター感覚を味わえる「ブーメランスライダー」、直径20メートルのプールなどを設けています。

 昨年より大阪城で展開を始め、今年はお台場、大阪城、長崎の3か所で同時開催。10時から17時までは一般営業、18時からはナイト営業を行います。ナイト営業では水に5万個以上のボールを浮かべ、最新のプロジェクションマッピングを投影するなどして、幻想的な雰囲気を作るとのこと。 営業は8月31日(木)までで、25万人の来場、6億円の売上高を見込んでいるほか、長崎「ハウステンボス」のアピール、そこへの誘客も期待されます。

 ハウステンボスの澤田社長は「去年の大阪城では大人気で入場制限をしました。来年あたりにはロボットイルカと泳げるプールも作りたいです」と、郄木専務は「ナイト営業は女性に人気のコンテンツ。プールの持つ昼の顔、夜の顔、両方の顔を演出していきたいです」と話しました。期間内にはDJイベントやビーチパーティも開催されます。


VRコンテンツについて説明するハウステンボスの郄木 潔専務(乗りものニュース編集部撮影)。

 澤田社長は最後に同社の今後の海外展開について、「まだ企画段階ですが進めている最中。今後2〜3年をかけて、長崎だけではない大きなマーケットでチャレンジしていきたいです。あとは良い場所、良い(ビジネス)パートナーをどう確保するか」と話しました。具体的な進出エリアについては「アジアの(都市圏人口が)2000万人から3000万人の都市を考えています」と述べました。