豪シドニーの商業中心地で働く建設作業員ら(2017年5月9日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】オーストラリア統計局(Australian Bureau of Statistics)が7日に発表した2017年1〜3月期の実質国内総生産(GDP)は前期比0.3%増となった。26年間、103四半期連続でリセッション(景気後退)を経験していないことになり、オランダの持つ世界最長記録に並んだ。

 一方で前年同期比では、1〜3月期の成長率は1.7%増と、前期の2.4%増から鈍化。ただ3月末にオーストラリア北東部に上陸したカテゴリー4 の猛烈なサイクロン「デビー(Debbie)」による経済的な被害、貿易収支の数字が弱かったこと、さらには賃金の伸びが低調だったこともあり、多くのアナリストらは成長ペースの減速を予想していた。

 オーストラリアの長期にわたる経済成長について、多くのエコノミストは同国が1980年代から90年代にかけて行った、変動相場制への移行、労働市場の柔軟化、金融部門や資本市場の規制緩和、関税の引き下げなどの経済改革が後押ししたと述べている。

 また中国の経済成長や天然資源への需要の高まりも、資源が豊富なオーストラリアの経済に恩恵をもたらした。同国では鉱山部門への前例のない投資ブームが起こり、商品価格も記録的な水準となった。

 ただ、エコノミストは今後数年の経済成長については懐疑的な見方を示している。JPモルガン・チェース(JPMorgan Chase)のエコノミスト、トム・ケネディ(Tom Kennedy)氏は、今回発表された経済指標について「過去数年と照らし合わせると、まだかなり弱含みな数値だ」と述べた。

 ケネディ氏は「貯蓄率が下がっているにもかかわらず、今も消費がかなり低調であることが問題だ」と指摘し、「(投資的経費も)横ばいで、特に影響を与えていない」と語った。
【翻訳編集】AFPBB News