生乾き臭の原因は...?

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梅雨の最大の悩みとも言えるのが「生乾き臭」。このイヤなニオイの発生を抑えるためには洗濯物を短時間で乾かすことはもちろん大切ですが、それ以前に雑菌が増えにくい環境で洗濯するということも重要な要素です。

ということで今回は、生乾き臭を軽減するための「洗濯機の掃除」をおさらいします。

洗剤ケース、ゴミ取り、フィルターも外して掃除

今回紹介するのは、一般的な縦型全自動洗濯機を想定した掃除方法です。

洗濯機の掃除というと、洗濯漕のカビ取りを頭に浮かべる人が多いかもしれませんが、細かいパーツの掃除は意外と見落としがちなのでは? 洗剤ケースやゴミ取りネット、乾燥フィルター、排水フィルターなどにも汚れや石けんかすが溜まりがちです。まずはこうしたパーツをすべて外して、歯ブラシなどで磨き、しっかりと汚れを落としましょう。

これが終わったら、洗濯機本体のホコリや汚れをタオルやブラシを使って取っていきます。フタやフチなどの凸凹部分には意外とホコリが溜まりやすいので念入りにチェックしましょう。

ここまでやって、ようやく洗濯漕内部の掃除をする準備が整います。洗濯漕のカビ取り専用の洗剤もありますが、今回は普段の洗濯に使っているものを活用したカビ取り法として「ワイドハイター」「オキシクリーン」などの酸素系漂白剤を使った方法を紹介します。加えて、水面に浮くゴミやカビ汚れをすくうための「ゴミすくいネット」を用意してください。持ち手付きのものが便利ですよ。

いよいよ洗濯漕の掃除! ごっそり取るコツは...

まずは、洗濯漕に熱めのお湯(50℃程度)を張り、そこにたっぷりの酸素系漂白剤を投入します。漂白剤の量は10リットルに50グラム程度が標準ですが、がっつり汚れを落としたいなら少し多めにしてもOK。ただし、水だと洗浄力が落ちるので、必ずお湯を使いましょう。

次に「洗いコース」で数分間洗濯機を回して洗剤をよく混ぜ、そのまま3時間以上放置します。ひと晩この状態にしておくと、より効果が感じられます。放置時間が終わるころにはゴミやカビ汚れが水面に浮いてくるので、これをネットできれいにすくいます。

あとは、排水・脱水をしてからきれいな水に入れ替えて、すすぎと脱水を2回程度行えば、掃除は終了です。すすぎを2回やっても水の汚れが気になる場合は、きれいな水になるまで回数を増やしてください。

洗濯機が汚れたままの状態で洗濯物を投入すると、雑菌が繁殖しやすくなり、結果的に生乾き臭につながってしまう可能性も...。梅雨前に1度掃除しておけば、安心ですよ。