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なぜ、イスラエルにポルシェが投資するのか?

取締役会副会長で財務・IT担当の取締役会メンバーを務めるルッツ・メシュケは「イスラエルは優れたIT専門家とエンジニアを多数輩出している国です。人口1人当たりに占めるスタートアップ企業の数でも世界一を誇ります」

「その人材および技術的なノウハウと、私たちの従業員の専門知識を融合することで、将来のビジネスモデルが生まれることでしょう」と述べる。

「イノベーションには出発点が必要で、そこから系統立てて進めていかなければなりません。よって、私たちは外に目を向けることにしたのです。私たちが他の産業からインスピレーションを受け入れるのは望ましいことであり、また必要なことなのです」

「そのために私たちはスタートアップ企業との協力を進めています。私たちの事業分野に関連するファンドへの投資だけでなく、他の企業や科学コミュニティとのパートナーシップの構築も推進しています」とも。

「Magma社」と「Grove社」、どんな会社?

その1、Magma Ventureファンド

Magma Ventureファンドは1999年から投資を開始し、現在は人工知能と自動車の分野に焦点を当てている。

Waze社をはじめとする多数の成功したスタートアップ企業に投資してきたMagma Ventureは、イスラエルで有数のベンチャーキャピタルファンドのひとつで、運用資産総額は6億USドルに達する。

その2、Grove Ven-tures

Grove Ven-turesは2015年に設立され、1億USドルの資産を運用するベンチャーキャピタル会社で、主要な投資分野は「IoT」(モノのインターネット)、クラウド テクノロジー、および人工知能。

企業としてのポルシェの「デジタル化」 すでに稼働中

昨年、ポルシェは「デジタルトランスフォーメーション」を推進するための大きなプロジェクトをいくつか立ち上げた。

その一例が2016年6月に設立された「ポルシェデジタル社」だ。

シリコンバレーのガートナー社に20年勤めた経歴を持つティロ・コスロフスキーが率いるこのポルシェの子会社は、デジタル化による顧客エクスペリエンス/製品/ビジネスプロセスなどに関する研究/開発をおこなう。

また、ポルシェAGの子会社およびポルシェデジタル社の関連会社である「Porsche Digital, Inc.」が先日、カリフォルニア州サンタ・クララに拠点を開設した。

そのほか、ポルシェは2016年9月からベルリンでポルシェデジタル研究所も運営しています。このラボは情報技術ソリューションの研究とテストを目的とした施設だ。

「今後はスタートアップ企業とファンドへのさらなる投資も計画しています」とのことだ。