渋滞中でも厳密にいえばスモールランプだけの状態は道交法違反

夜の信号待ちや渋滞中、あなたはヘッドライトを消しますか? 消しませんか? 消す人派の意見は、「前のクルマや、対向車がまぶしいから消す」という、マナーの観点でそうしている人と、アイドリング時のオルタネーターの発電量は限られているので、「電装系の負担を減らすため」という、メカニカル系の人がいる。

反対に消さない派の人たちは、視認性を保ち、走りだしたときに再点灯し忘れを防止するためという安全重視派がほとんど。バッテリーなどの負担についても、「今のクルマなら問題なし」という見解だ。そのほか、地方によっても傾向に差があり、現在は全国的に消さない派が主流だが、都市部ではまだまだ比較的消す派も多く見られる。

法律的には、「日没時から日出時までの時間」を夜間と言い、この時間はヘッドライトの点灯を義務付けているので、渋滞中あるいは信号待ちでも、厳密にいえばスモールランプだけの状態は道交法違反になる。

ヨーロッパ(EU)では、2011年から新車の乗用車に、昼間の走行時に点灯させるデイライト装着が義務化されていることからもわかるとおり、ライトによって被視認性を高めることは、事故防止効果として非常に有効。

まして夜間ともなると、渋滞や信号待ちでも、ヘッドライトはつけっぱなしのほうが安全面ではかなり優位だ。というわけで、親切で思いやりのある人ほど、渋滞や信号待ちでは「前のクルマや、対向車がまぶしいから消してあげよう」と思うかもしれないが、マナーではなく交通ルールとしては、「日没時から日出時まで」の走行中(停車中を含む)は、ヘッドライトを常時点けておくのが正解。

電装系の負担に関しては、バッテリーとオルタネーターが元気なら、2時間ぐらい渋滞にハマってもまったく問題ないはず。ヘッドライトの消費電力は10Aぐらい。心配なら、ヘッドライト以上に電力消費の大きいエアコンの風量を弱めたり、停車中ならサイドブレーキを引いて、ブレーキペダルを離したり(ブレーキランプの電力消費は約7A)して、節電すればOK。

「でも、車高の低いスポーツカーだと、後ろのクルマのヘッドライトがまぶしいんだよ……」と思うかもしれないが、後ろのクルマのライトがまぶしかったら、防眩式ルームミラーの切り替えレバーを、手前に引けば解決!

最近は自動防眩式ルームミラーも普及してきているので、渋滞でも信号待ちでも、遠慮せずに「安全優先」でヘッドライトはつけっぱなしにしておこう。