夜空を見上げる天文学者。イタリア北部クーネオ近くの村で(2015年8月13日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】チェコの天文学者チームは6日、「おうし座流星群(Taurids)」として知られる流星群の小惑星が地球に衝突する危険性が高まっているとの研究結果を発表した。

 チェコ科学アカデミー(Czech Academy of Sciences)の天文学者チームは、おうし座流星群のうち大気中で爆発する大型の流星144個を分析し、そこで直径200〜300メートルの小惑星を少なくとも2個含む新たな分枝を発見した。今回の結論は、この分析結果を元に導き出されたものだ。

 チェコ科学アカデミーはプレスリリースを発表し、「この分枝には、直径が数十メートル以上の未発見の小惑星が多数存在する可能性が非常に高い」「よって、地球がこの惑星間物質の流れに遭遇する数年に1回は、小惑星と衝突する危険性が著しく高まる」と述べている。

 集団で太陽を周回している天体で構成されるこの新発見の分枝は、数年に1回の間隔で約3週間にわたり地球と遭遇する。そのため、「この3週間の間、(直径数十メートル級の)より大型の天体との衝突確率が著しく高くなる」のだという。

 また、これらの小惑星は非常にもろく壊れやすいが、これほどの大きさがある場合では、地球大気の深部にまで到達して、実際に地球と衝突する可能性も考えられるとしている。

「局地的もしくは大陸全体に及ぶ大災害を引き起こす恐れのある、この大型の『潜在的に危険な天体(PHO)』に関するより詳細な情報」を得るためにはさらなる研究が必要と、今回の研究結果をまとめた論文は主張している。

 国際天文学誌アストロノミー&アストロフィジックス(Astronomy and Astrophysics)のウェブサイトで、同誌に掲載待ちの論文を入手できる。
【翻訳編集】AFPBB News