フランスのパリ郊外で行われたハッキング大会に参加した学生(2013年3月16日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】サウジアラビアなどがカタールとの国交断絶に踏み切った問題で、米情報機関は、ロシアのハッカー集団がカタールの国営メディアのシステムに侵入し、偽ニュースを仕込んだとみている。この報道はサウジアラビアが断交の理由の一つに挙げていた。米CNNテレビが6日報じた。事実であれば、ロシアが米国の外交政策を揺さぶろうと画策していることが発覚した形となる。

 CNNによると、米連邦捜査局(FBI)の専門家チームが5月下旬、カタールを訪れ、ハッカー集団が国営カタール通信(Qatar News Agency)に偽ニュースを仕込んだとされるサイバー攻撃の調査に当たった。サウジアラビアは今月5日にカタールとの断交や経済封鎖を発表したが、その理由にこの偽ニュースが含まれていた。

 カタール通信が5月23日に配信した記事では、カタール首長がイランとイスラエルに友好的な発言をし、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が大統領職を続けられるかどうかに疑問を呈したとされていた。しかしカタール政府は後に、発言は偽物だと発表していた。

 カタールのムハンマド・ビン・アブドゥルラフマン・サーニ(Mohammed Bin Abdulrahman al-Thani)外相はCNNに、カタール通信がハッキングの被害に遭い、偽ニュースを仕込まれたことをFBIが確認したと述べている。

 さらに「(カタールに)投げかけられている非難はどれもデマを基にしたものだ。わが国は今回の危機全体がデマに基づいていると考えている」とも語っている。

 米情報機関はロシアのハッカーが昨年の米大統領選に影響を及ぼそうとしたとにらんでいる。カタール通信へのハッキングが事実なら、ロシアが米国の外交政策を弱体化しようと暗躍していることも示唆される。ロシア政府は大統領選への干渉について否定している。
【翻訳編集】AFPBB News