英ロンドン警視庁が公開したユセフ・ザグバ容疑者(左)、クラム・シャザド・バット容疑者(中央)、ラシド・レドゥアン容疑者(右)の写真(2017年6月6日提供)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】英ロンドン(London)で起き7人が死亡した襲撃事件の3人目の実行犯と特定されたユセフ・ザグバ(Youssef Zaghba)容疑者(22)について、イタリアの警察当局は6日、昨年シリアに向かう途中で身柄を一時的に拘束し、イスラム過激派の可能性があるとして英国に通報していたことを明らかにした。

 イタリアとモロッコの二重国籍を持っていたザグバ容疑者は昨年3月、伊中部ボローニャ(Bologna)の空港で身柄を拘束された。

 伊警察でテロ対策を担う国家警察統合捜査特別作戦部(ディゴス、DIGOS)は、同容疑者がシリアでイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に加わろうとしていたとみている。

 同容疑者の携帯電話からはISの宣伝動画が見つかったとも伝えられているが、警察の取り調べではテロへの関与を裏付けるだけの証拠が見つからず、訴追には至らなかった。

 ザグバ容疑者はモロッコでの在住期間が長かったものの、近年は英国で就労することもあり、直近ではロンドンの飲食店で働いていた。

 伊当局は英国とモロッコに対し、同容疑者をイスラム過激派の可能性がある人物として通報。だが英当局は、3日にロンドンで起きたような襲撃事件に関与し得る人物とはみなしていなかった。

 ロンドン警視庁(Metropolitan Police、Scotland Yard)は、同容疑者が事件以前には警戒対象になっていなかったことを認め、「警察や情報局保安部(MI5)が関心を寄せる人物ではなかった」と説明している。
【翻訳編集】AFPBB News