車内にひとりでいた幼い男児(画像は『Metro 2017年6月2日付「Woman left toddler in hot car then flipped out when someone pointed it out」(Picture:Mercury)』のスクリーンショット」

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眠っている我が子を起こすのが気の毒で、「すぐ戻るから待ってて」と言いつつ母親は買い物に走ったのだろうか。しかしどんなに短時間であっても、幼い子を置き去りにすることは許されないイギリス。案の定、車内にひとりでいた子供を見つけた女性がスーパーに連絡した。だが戻ってきた母親は、発見者の女性に対して暴言を吐いたという。英『Metro』や『The Sun』などが伝えている。

「とても暑い日だったから、太陽が男児の顔を照り付けていたわ。それに子供をひとりで車内に残して、誰かに連れ去られたらどうするの。車ごと盗まれる可能性だってあるわけでしょう? もうショックだわ」と呆れと怒りを隠せないのは、英カンブリア州ホワイトヘブンにある大手スーパーチェーン店「TESCO(テスコ)」の駐車場で男児を発見したドロシー・マーティンさん(60歳)だ。

5月31日のこと、ドロシーさんはフィアットの助手席で眠っている幼い男児を目にした。車内には男児がひとりでいたため、スーパーのスタッフに連絡したところ、カスタマーサービススタッフはドロシーさんの訴えに迅速に対応し、店内で男児の親を探し出して状況を説明した。

暑い日であったことから、子供の安否を心配した別の発見者が少し開いていた窓から手を差し入れて、フロントガラス部分の日よけを降ろした。やがて母親が戻ってきたが、子供を放置してからすでに20分以上経っていた。

車の側にいたドロシーさんに、母親は「大げさに騒ぐことなんて何もないわ。窓は開けてあるし、子供はシートベルトもしている。私は5分以内に戻って来た」と主張した。しかし実際には、それ以上の時間が経過していたことがドロシーさんら目撃者により明らかとなっている。後に母親は「9分いなかっただけ」と主張を変えたようだ。

ドロシーさんは「1時間も子供を放置しなかったことには安心したけど、それでも警察を呼ぶことが可能だった」と言い、子供の母親に「こんなふうにしか子供の面倒を見ることができないのなら、親になる資格などない」と言い放ったのだ。

すると母親はドロシーさんに「出しゃばり」などと怒鳴り、暴言を吐いたという。ドロシーさんは「おせっかいと言われたけど、私は頼りになるの。だいたい子供は、シートベルトもしていなかったし。『25分以上子供を放置したら問題になる』とかいう人もいるけど、時間なんか関係ない。嘘をつくことも、子供をひとりで放置しておくことも信じられない」と話している。

その後、カンブリア警察に目撃者から連絡があったようだ。警察は「市民から『子供の福祉に反する行為』として報告を受けた」と述べているが、この母親に対する対応は明らかにされていない。

夏が近づくと、暑い車内に子供を放置する事件が各地で起き、取り返しのつかない悲劇を生むこともある。そうしたニュースが起こるたび、人々は子供を放置する親に憤りを隠せない。今回のケースも以下のような批判の声が多数見受けられた。

「すぐに警察に通報すればよかったんだ。」
「監視カメラを見たらこの母親が嘘をついているっていうのは明らかだよ。」
「親と名乗る資格もない人間だ。」
「子供を放置するのに時間も何も関係ないわ。置き去りにしたらダメなのよ!」
「車の盗難が多発しているし、悪い奴らは子供が乗ってても気にすることなく盗んで子供をどこかに捨てたりもするよ。なんでこういう危険を考えないんだろう。」
「こういう事件があるたびにうんざりする。あまりにも愚かな親が多すぎる。」

画像は『Metro 2017年6月2日付「Woman left toddler in hot car then flipped out when someone pointed it out」(Picture:Mercury)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)