ハリルホジッチ監督や日本代表のスタッフは各地の試合を精力的に取材している【写真:Getty Images】

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 日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は6日、国際親善試合のシリア戦に向けた前日記者会見に臨んだ。

 今回はシリア戦だけでなく、13日にアウェイでのロシアW杯アジア最終予選が控えている。結果しだいでは来年のW杯出場権獲得が濃厚になる重要な一戦だが、それに向けてハリルホジッチ監督は多くの新戦力を招集した。

 しかし、「まだA代表で経験のない選手をいきなり使うのは難しい」と指揮官は強調する。特に国内組は直近のJリーグが4日まで開催されていたため、チーム合流からほどんど準備する時間がないまま試合を迎えてしまう。

 記者会見の中で「ここ2ヶ月で最もパフォーマンスがいい」とガンバ大阪での活躍を評価して招集したDF三浦弦太に言及したハリルホジッチ監督は、「三浦は学ぶためにも呼んでいる」と語る。

「準備して様子を見る。すぐ使うわけでない。実際に見て話すことが大事。Jリーグだけではわからないことも多い。若い選手は経験のある選手を気にしすぎなのかな、とも思っている。どこでプレーしているかは関係なく日本人へのメッセージだ」

 三浦の他にもブルガリアでプレーするMF加藤恒平や、A代表経験のないDF宇賀神友弥、GK中村航輔といった選手が招集されている。彼らの抜擢は「指導者仲間とは違うマネジメントかもしれないが、現時点で最も良いパフォーマンスの選手を選ぶのが私のやり方」というハリルホジッチ監督なりのメッセージだった。

 シリア戦とイラク戦でA代表経験の浅い選手たちに与えられる時間はわずかかもしれない。それでもW杯を1年後に控えた段階で、多くの選手にチャンスがあることを示すハリルホジッチ監督の意図は、すべての日本人選手に確実に伝わったはずだ。

(取材:植田路生、文・構成:編集部)

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