イラク・モスル西部で、モスル奪還のため同国軍が行った空爆の煙(2017年6月2日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が今月1日にイラクのモスル(Mosul)で民間人163人を処刑したとして、ゼイド・ラアド・アル・フセイン(Zeid Ra'ad Al Hussein)国連人権高等弁務官が6日、国連人権理事会(UN Human Rights Council)の冒頭で強く非難した。

 同高等弁務官はISのアラビア語名の略称「ダーイシュ(Daesh)」を使い、「昨日の私のスタッフからの報告によると、モスル西部のシラ(al-Shira)地区の住民を避難させまいとしたダーイシュが、少なくとも163人を射殺し、同地区の道路には殺されたイラク人の男性、女性、子どもたちの遺体がいまだに横たわっている」と述べた。

 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のルパート・コルビル(Rupert Colville)報道官によると、民間人殺害が起きたのは6月1日とみられている。

 イラク軍は、2014年にISに制圧されたモスルの奪還作戦を昨年10月に開始。これにより住民数十万人が避難を余儀なくされている。また、モスルの人口の多い地域ではISが抵抗を続けており、住民が「人間の盾」として使われている。

 国連は5月末、IS支配下にある地域で最高20万人の市民が立ち往生しており、食料や飲料水、医薬品が不足した状態で戦闘の危険にさらされていると警告していた。
【翻訳編集】AFPBB News