国立台湾史前文化博物館提供

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(花蓮 6日 中央社)約3万年前に人類が台湾から沖縄に渡った航海を再現しようと、日本と台湾の専門家らによる研究プロジェクトが進められている。研究チームは5日、試作した竹筏舟の進水式を東部・台東県で行った。今月中旬には、台東県の離島、緑島へのテスト航海を実施する予定。2019年、台東県から沖縄県与那国島への航海を目指している。

日本の国立科学博物館(科博)と台湾の国立台湾史前文化博物館(史前館)が共同で行っている同プロジェクト。沖縄では約3万年以上前の遺跡が発見されており、台湾から海を越えて移民してきた人々が暮らしていた可能性が指摘されている。ただ、航海の詳細はまだ解明されていない。

今回のテスト航海では、竹筏舟が長距離航海における充分な耐久性と安定性を備えているかや、台湾東岸の海と潮の流れを体感し、与那国島への航海の際、黒潮を横断するのに必要なスピードを出せるかどうかなどを検証する。船漕ぎの経験が豊富な日本人と台湾人の混成チームが漕ぎ手を務める。

この日は台湾原住民アミ族の造船工芸家LAWAIさんによって進水式が行われた。史前館によると、竹筏舟はLAWAIさんによって「IRA号」と名付けられた。“IRA”とは、アミ族の言葉で「そこにある」という意味を表し、目的地まで無事にたどり着けるようにとの思いが込められているという。

(李先鳳/編集:楊千慧)