からだの自然治癒力を上げ、副作用なしで痛みをとる方法とは? 肩こり、首こり、腰痛、生理痛など、なかなかとれない痛みにはホットタオルが有効です。効果的なやり方を紹介します。

患部の体温を上げると血行がよくなって回復力がアップ

夜中、急な痛みに襲われたり、つらい肩こり、首こり、腰痛などの慢性の痛みがある場合に試したいのが、ホットタオル療法。デイサービスのケアで痛みを研究してきた吉田始史さんによると、患部を温めて体温を上げると、血行がよくなって老廃物を排出し、回復力がグンとアップするのだとか。患部を温めて治す「温熱療法」はいろいろな方法がありますが、家にあるものですぐできるため、ホットタオルが手軽です。また、カイロなどと違い、広い範囲を一気に温めることができるのもホットタオルのメリットです。

フェイスタオル2枚とポリ袋で作る 本格ホットタオル

痛みをとる目的で使うホットタオルは「温かくて気持ちいい」ぐらいでは温度が低すぎ。熱さを感じて、汗が出るぐらいに加熱し、しかもやけどをしない程度に温度を調節する必要があります。そのためにはちょっとしたコツがあるので、下記の作り方をきちんと守るようにしましょう。

1、綿100%のフェイスタオル2枚と、半透明のポリ袋2枚を用意。透明なビニール袋は熱に弱いのでNG。

2、タオル1枚を水で濡らし、水がたれない程度にゆるく絞ったら、タオルの長い方を2回ほどたたむ。

3、ポリ袋に入れ、700wのレンジで2分ほど加熱する。かける時間はワット数により調節を。取り出すときは熱いので、軍手やキッチンミトンなどをはめて。

4、ポリ袋の口があいた側からもう1枚ポリ袋をかぶせて密封に近い状態にする。これを乾いたもう1枚のタオルで包む。

痛みに効く ホットタオルの使い方ポイント

ホットタオルができたら、痛いところにあてます。時間は10〜15分で、途中でぬるくなったらタオルをポリ袋から出してレンジで再び加熱します。熱すぎたら、乾いたタオルをもう1枚重ねるなど、やけどしないように調節しましょう。
ホットタオルは体の下に敷いて横になると、熱が体によく伝わり、タオルも冷めにくいので効果的です。
後頭部や首筋など凹凸のあるところは、枕やクッションをあててホットタオルが体に密着するように。また、痛む箇所がいくつもある場合でも、一度に1ヶ所にとどめましょう。同時に行うと血流が分散されて効果が出ません。

部位別・ホットタオルで痛みをとるコツ「痛い場所にホットタオルを敷いて、その上に横になる」のが基本。部位別のコツをご紹介します。

●肩こり・首こり
自覚している症状が肩か首どちらかでも、必ずもう一方に負担がかかっています。首と肩の両方をいっしょに温めましょう。首は付け根を中心に、耳のあたりまで。肩は肩甲骨の半分くらいまでを覆うようにあてます。

●腰痛
腰が痛いときはお腹の筋肉も固くなっているので、ホットタオルを2セット作り、腰とお腹を同時に温めましょう。腰は肋骨の下から骨盤の上半分まで、横はわき腹まで広範囲に。お腹は肋骨の下から骨盤の上半分まで、横はわき腹まで。痛みの強い側にあてます。ただし、ぎっくり腰の場合は、痛みが強い間は氷を入れたポリ袋などを当てて冷やし、痛みが軽くなったらホットタオルでケアしましょう。

●胃痛
胃が痛いときは、胃のあたりが硬くなっていることが多いもの。胃の緊張をタオルの熱でやわらげるとラクになります。胸骨の下からおへそぐらいまでをタオルでおおうよう、うつ伏せに寝ると効果的です。

●生理痛
生理痛の原因は「冷え」。お腹の冷えで血行不良となり、子宮の働きが低下します。おへその上から恥骨まで、横は左右の乳首の幅までタオルでおおいます。うつ伏せに寝て下に敷いてもよいでしょう。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと