東京都議選の投開票日(2017年7月2日)まであと26日に迫った中で、「決められない」豊洲移転問題に5日、またぞろ新案が浮上した。

誰が作った新案かわからないが、小池都知事は「力作でありまして、多方面からの分析をされており、総合的な判断につなげていきたい」と高評価している。

その新案は、いったん市場を豊洲に移転。その間、休業する築地市場を再整備し、完成した新築地市場に戻るという案。

豊洲は壊して売却

築地市場の再整備は、分割して改修工事を進める案とか、全部を壊しゼロから工事を始める案など4通りある。一方、新築の豊洲市場はいずれ壊して売却し、高層ビルやマンションを建設するか、築地市場を含め隅田川沿いに『食のテーマパーク』をつくる2通りがあがっているという。

この馬鹿げた案では土壌汚染問題は、どこかに吹き飛んでしまい、何のためのこれまで議論を重ねてきたのはわからない。

国分太一キャスターは「汚染問題があるところにマンション建設って気になる」と呆れた。メインキャスターの真矢ミキは「時間がかかり過ぎと言われていて今なぜ、この案をあげるのか?」と訝った。

その疑問にゲスト出演した政治評論家の有馬晴海氏が次のように解説した。

「専門家会議でコンクリートできちんとやれば豊洲で汚染問題はないということだった。しかし築地市場派の人たちは、汚染もよくないしブランド力も弱いから築地に戻そうと。両論あるなかで4月に『市場のあり方戦略本部』を立ち上げ結論を先送りした。

そこに新たな議論をさせてさらに結論を先送りさせようという小池知事の思惑が見える。豊洲派と築地派の両方の票が欲しいのではないか」

自民党を離党し『都民ファースト』の代表におさまった小池知事。豊洲と築地を折衷した新案は票集めのための道具というわけか。