他人に振り回されず、疲れない人づきあいをするヒント

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上司や友達、趣味の仲間。それぞれにつきあいがあり、その人間関係を良好に保ちたい、と誰もが願いながら暮らしていると思います。でも実際は細かな行き違いや価値観の相違などを通して相手に対して改めて「他人」を感じ、仲良くやっていく難しさを痛感することが多いもの。
友達同士から、仕事上のつきあいまで悩みが尽きない「人間関係」。そんな表に出しにくい思いを解消できそうなヒントが『人づきあい 疲れない人間関係のヒント新装版』(曽野綾子 著・イーストプレス)に詰まっていました。
その中でもハッと気づかされた言葉をご紹介します。
自分の人生は誰が軸?

人間は正義や公平や平等を求めはするが、その完成を見ることは現世ではほとんどない。それをいちいち怒るような幼い人になると、一生それだけで人生を見失うのである。
『人づきあい 疲れない人間関係のヒント新装版』P29より引用

自分の心の中にいい、悪いの物差しで他人をはかってしまうことは誰しもあること。悪い、と判断した時に怒ることでそのエネルギーをごっそり他者に向けてしまいます。でも残念ながら怒ったことで相手が変わるなんてことは稀。怒ってばかりではいつまでたっても自分にエネルギーを向けてあげることができません。
正しさは大事なことですがそれが「こだわり」になってしまうとそこで自分の歩みを止めてしまうことに。自分の軸はあくまで自分。感情に任せて知らずしらずに他人に自分を空け渡さないようにしたいものです。
体だけでなく精神にも「姿勢」はある

自分の中にある醜い部分、嫌らしい部分をはっきりと意識して、そのことに悲しみを持つ時、自然、その人の精神は解放され、精神の姿勢も良くなる、と私は思うのである。
『人づきあい 疲れない人間関係のヒント新装版』P99より引用

精神の姿勢、と聞いてちょっとドキッとしました。体の姿勢は他人にいつも見えていて自分では気づかない。でも精神の姿勢はその逆。普段は自分にしかわからないことです。それだけにどこまでもサボれてしまうし、どこまでも頑張れる。自分と向き合うことを怠ると頑張りどころもわからず、その姿勢は崩れるばかりになるのでしょう。
体の姿勢もそうですが良い姿勢にはきちんと力が入るべきとことに入り、ほかの部分には無駄な力は入らないもの。心を楽に、というとだらけてしまっても良い気がしてしまいますが、きちんと精神を正していないと心はちゃんと立つこともできないのかもしれません。自分の力で立てる心があってこそ、人としっかり向き合ってもぶれずに穏やかでいられるのだろうと思います。
毎日を過ごしていると、どうしても心がささくれ立ってしまうことはあります。せっかく出会った人たちとはできるだけ上手につきあっていきたいもの。そんなときにこんなちょっとしたヒントを思い出すと、自分が相手とどう関わっていきたいか、どうありたいか、を少し冷静に考えられそうな気がします。
[『人づきあい 疲れない人間関係のヒント新装版』]
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