年度末になると、卒業を機に長年のお弁当作りから解放される親が、最後に何かしらのメッセージを込めることがある。

アメリカでは、今の時期がまさに年度末。卒業を控え、最後のお弁当をありがたくいただいている子どもたちも多いだろう。

パパが作る最後のお弁当

米メディアTodayが伝えるところによると、ワシントン州タコマに住むメグ・サリヴァンさん(18)も先週、高校生活最後の日を迎えた。

パパは彼女が幼稚園生の頃から、ずっとお弁当を手作りしてくれたという。それもこの日が最後である。

むいたオレンジがデザートの定番

メグさんのパパは、幼い娘が食べやすいようにと、毎日皮をむいたオレンジをデザートに入れてくれていた。

18歳となった娘はもはや幼いとは言えないが、「デザートは皮をむいたオレンジ」というのはずっと変わらなかったそうだ。

最後にそのままのオレンジが

この日、最後のお弁当にはパパからのメッセージとともに、皮をむいていないオレンジがそのまま添えられていた。

Meg‏@megsullivan07/Twiiter

泣き顔のイラストとともに、「そろそろ時間だよ、可愛いベイビーちゃん」との手書きのメッセージ。

「オレンジの皮のむき方」を示したチラシに綴られていた。

Meg‏@megsullivan07/Twiiter

これからは何でも自分で!

パパにとって、高校を卒業する娘はもう、手が掛かる小さな子どもではなく、正真正銘の大人であるということなのだろう。

「オレンジの皮もむいてもらうのではなく、これからは自分でむきなさい」

つまり、「自分のことは自分でやるように」という父からのエールに他ならない。

父の思いがこもったくだんのオレンジの写真を、メグさんは自身のTwitterで公開。

父は、私が幼稚園の頃からオレンジの皮をむいてお弁当に入れてくれていました。

高校生活も最後となったこの日、父がお弁当に入れてくれたのはこれでした。

同ツイートには50万件近い「いいね」が付き、リツイートの件数も11万件を超え話題に。複数の海外メディアが取り上げ、人々に感動を与えている。

親離れ、子離れの覚悟

アメリカの多くの若者がそうであるように、メグさんも今後、大学入学を機に住み慣れた我が家を巣立つことが決まっていると、USA TODAYは伝えている。

パパから手つかずのオレンジを贈られたことで、彼女は改めて「人生の新たな章の始まるんだ」と実感したそうだ。また、「もう子ども時代は終わり、一人前の大人なんだ…」とも。

昨年には「17歳にもなって親に皮をむいてもらっているなんて(笑)」と、家族にからかわれたそうだが、これからはそんなことはないだろう。

なお、オレンジの一件で心の準備が整ったのはメグさんだけではないはずだ。

娘を送り出す覚悟を決めた、パパの思いも十分に伝わってくる。