北朝鮮は、韓国の民間団体の入国を拒否する方針を示した。

韓国の「わが民族助け合い運動」のカン・ヨンシク事務総長は5日、北朝鮮から入国を拒否する旨を通告する内容のFAXが送られてきたことを明らかにした。その理由として、2日に国連安保理で対北朝鮮制裁が決議されたことと、これに対する韓国政府の態度に問題があることが挙げられている。

この団体は、7日または8日にマラリア防疫関連の物資を北朝鮮の開城(ケソン)に運び込んだ後、10日に平壌を訪れ、関係者と協議を行う予定だった。

韓国政府はこの団体を含め、人道支援、宗教、スポーツなどの団体から出されていた北朝鮮訪問申請10数件を承認しているが、北朝鮮はいずれについても入国を拒否する可能性が高いと見られている。

また、2000年に金大中大統領と金正日総書記が、初の南北首脳会談で発表した6・15南北共同宣言から17年になることを記念した行事を南北の民間団体が共同開催する件についても、北朝鮮は消極的な姿勢を示しており、韓国の主催団体の入国を拒否する可能性が高い。

今回の入国拒否は、対北朝鮮制裁に積極的な韓国政府に対する不満のあらわれと思われる。文在寅政権は、北朝鮮の相次ぐミサイル発射実験を強く非難し、「北朝鮮が態度を変化させなければ、対話は行わない」との意思を示し続けている。

その一方で、民間団体の北朝鮮との交流、北朝鮮への入国については今後も許可する方針だ。

統一省は5日の記者会見で「文在寅政権は、北朝鮮の挑発に対しては断固たる対応を取りつつも、人道支援などの民間交流については国際社会の制裁の枠組みを毀損しない範囲内で柔軟に対応する」と明らかにしている。

(関連記事:韓国政府、民間団体の北朝鮮訪問申請に「柔軟に対応」