北朝鮮・平壌の観光飛行サービスで使用されている超軽量飛行機(読者提供)

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北朝鮮は、最近始めた観光飛行ツアーに、自国で開発した超軽量飛行機を投入すると宣伝している。

北朝鮮の対外用宣伝ウェブサイト「メアリ(こだま)」は、ミリム航空クラブが超軽量飛行機による観光飛行サービスを開始したと伝えた。この飛行機の名は「ミツバチ」という。

女性パイロットが操縦するこの飛行機に乗り、250〜300メートル上空から、金日成広場、未来科学者通りなど平壌市内の名所を見て回るというものだ。美林航空クラブにある飛行機の形をしたレストランでは、コックの作る素晴らしい料理も味わえるとしている。

このサイトは、ミツバチを「わが国の力、わが国の技術で作った」としているが、性能などの詳細には触れていない。

北朝鮮が、独自の飛行機製造技術を保有しているかは不明だ。ミツバチは、ウルトラライトプレーンと言われるもので、諸外国では素人でも手作りできるレベルのものだ。ちなみに、米クイックシルバー社製のウルトラライトプレーンの手作りキットは、1〜2万ドル(約109万5000円〜219万円)で売られている。

北朝鮮は、国際社会の制裁により航空機の本体はもちろんのこと、部品の輸入も非常に困難となっている。

実際、2016年5月の元山(ウォンサン)航空ショーに登場した飛行機が、米国製の部品を使ったニュージーランド製の軽飛行機P-750 XSTOLだったことが判明し問題になっている。

一方で、金正恩氏は無類の飛行機好きとして知られている。

北朝鮮の労働新聞は2015年5月、金正恩氏が「チョン・ドンリョル氏が勤める機械工場」を現地指導し、制作された軽飛行機に試乗したと伝えているが、韓国の聯合ニュースは動画を分析し、中古の飛行機を組み立て直しただけだと結論づけている。

観光飛行サービスは新婚カップルの利用者も多い(読者提供)

観光飛行サービスは新婚カップルの利用者も多い(読者提供)


朝鮮人民軍(北朝鮮軍)は、1947年にソ連で開発された軽飛行機、An-2型機を280機以上保有していると言われているが、2014年には2機が墜落するなど、事故が頻発していると伝えられている。また、2015年7月にも元山で、正恩氏の現地視察の随行員が搭乗していた機種不明の軽飛行機が墜落している。