5月20日、米テキサス州で州警察官と子のためのダンスパーティが開かれた。

その微笑ましい光景の陰にあるのは、ひとりの女の子の死と、たくましく立ち上がろうとする両親の姿だった。

DIPGで娘を失った夫妻

ダンスパーティを主催したのは、ヴィッキーさんとトロイさんのBridier夫妻。彼らは昨年の8月29日、DIPGという小児の脳腫瘍で4歳の娘ジェードちゃんを失った。

両親が症状に気づいたのは8月15日の事。旅行先のメキシコで、ジェードちゃんの目が寄っているのに気づき、どうしたのかと尋ねると、「ママが2人いる。でもいいの、大好きだから」と答えたそうだ。

8月22日にテキサス州内の病院を受診。24日にDIPGだと診断された。治療法はほとんどなく、ジェードちゃんは診断後5日でこの世を去ったという。

娘との約束を果たした

ダンスパーティは、ジェードちゃんが発症する前にしていた約束を果たすために行われたものだ。

他の地域で行われた州警官の父と娘のためのダンスパーティの写真を見たジェードちゃんはお母さんに、「私も参加したい」と話したそうだ。

そのときヴィッキーさんは、「飛び切りかわいいドレスを用意してあげる」と言っていたのだが、その約束が叶うことはなかった。

誕生日パーティでもあった

ジェードちゃんの誕生日は5月28日。州警察官と子のためのダンスパーティは、ジェードちゃんの5回目の誕生日を祝うものでもあった。

4月30日、ヴィッキーさんはFacebook上で、「もう彼女の誕生日写真を撮ることも、プレゼントを贈ることもできない」としたうえで、DIPGの治療方法を見つけるための寄付を呼び掛けた。

▼両親と妹のミラちゃん。パーティ会場に飾られたジェードちゃんの写真の前で。

すると2,520ドル(約27万8,200円)が集まり、DIPGの研究のためにCure Starts Now Inc.に寄付されたという。

また、ジェードちゃんのおばのレベッカさんは、5月21日にダンスパーティの準備の様子をFacebookに投稿。「ジェードが5歳の誕生日に欲しがったはずのものをすべて集めました」と記載している。