「目が見えないふり」は真実なのか?(画像は『Hay Noticia 2017年5月26日付「Mujer lleva 28 anos haciendose pasar por ciega para no saludar a la gente」』のスクリーンショット)

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真実だとすればそれこそ世間を驚かせるようなニュースがスペインで報じられた。『Hay Noticia』によると、家族や周りに28年間全盲であると偽り政府から障がい者手当まで受けていた女性が、このほど「実は見えていた」と嘘を明らかにした。このニュースは瞬く間にヨーロッパや南アメリカなどに拡散したが、『Oddity Central』では「女性の嘘自体がそもそも嘘なのでは」という疑問を投げかけている。

スペイン・マドリードに暮らす57歳のカルメン・ヒメネス(Carmen Jiménez)さんは「深刻な目の怪我により完全に失明した」と周囲に話し28年間、全盲のふりをし続けて来たという。

カルメンさんは家族にさえも嘘をついていたが、最近になって真実を告白したことで家族は非常にショックを受けた。しかしカルメンさんが全盲を偽ってきたことに対して、家族は疑いの目を向けたこともあったようだ。夫は「妻はいつもメイクを完璧にしていました。それに時々、妻が横目でこっそりとテレビを見ようとしていることも私たちは知っていました。ですが、これまで妻は全盲が嘘であることを決して認めなかったのです」と話している。

カルメンさんは、長年全盲であることを偽った理由を「私はもともと社交的なタイプではないんです。通りで人に挨拶することを億劫に感じるし、嫌いな人には『こんにちは』と言いたくもありません。だから全盲のふりをすれば、そうした社会的責任から回避できると思ったからです」と述べているが、これに関しては疑問を抱かずにはいられない。

『Oddity Central』では、スペインのサイト『Hay Noticia』が「カルメンさんは盲人として登録していたために、政府から障がい者手当を受け取っていた」と記されており法的措置も免れないであろうことを伝えているが、なぜ今になってカルメンさんがその嘘を告白したのか、また障がい者手当の手続きをする前に検査を受けなければならないはずであり、検査で嘘を見抜けなかったのか、本当に28年間誰もカルメンさんの嘘に気付かなかったのか、更にはカルメンという女性の存在自体が嘘なのではないか、といった疑問を投げかけている。

『Hay Noticia』は別のスペインのサイトからこのストーリーを引用していることからフェイクニュースの可能性が高いと見られているが、フェイクか否かにかかわらずこのニュースは「にわかに信じがたい話」としてネット上で拡散した。

カルメンさんが実在し、もしこの話が本当であればまさに驚くべきことだ。そして間違いなく、障がい者手当の詐欺罪に問われることになるであろう。なお、盲目を偽り手当を不正受給する者のニュースはアメリカやイギリスでも伝えられている。

2016年、米ニューヨークでは49歳の男が2006年から「完全に盲目」と偽り、多額の給付金を受け取っていたことが発覚した。イギリスでは今年1月、スコットランドに住む55歳の女が2008年から「ほぼ全盲」と政府に虚偽の報告をし、車椅子生活をしていたという。この女は混雑した2車線道路を時速112kmで走行しているところを目撃され、御用となった。両者とも10年ほどの間は手当を受けていたというから、カルメンさんのように28年間、世間を騙し続けることが決して不可能とは言い切れないが、やはり「フェイクの可能性が高い」という声が多いようだ。

画像は『Hay Noticia 2017年5月26日付「Mujer lleva 28 anos haciendose pasar por ciega para no saludar a la gente」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)