Doctors Me(ドクターズミー)- 授乳中に赤ちゃんが乳首を噛む4つの理由 痛みを回避する対処法とは?

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赤ちゃんへの授乳タイムは、母親にとって至福の時…しかし、赤ちゃんに歯が生え始めてくると、乳首を噛まれてかなり痛い思いをされている方もいらっしゃるかもしれません。

乳首の傷は乳腺炎などにも繋がることがあるので、赤ちゃんに噛まれるのは避けたいところですよね。

今回は、赤ちゃんが乳首を噛む行為について、医師に詳しく解説していただきました。

赤ちゃんの歯が生え始める時期


まれに生まれた時にすでに歯が生えていたり、生後2カ月までに歯が生える場合(魔歯)がありますが、多くの場合は生後4〜9カ月ごろ歯が生え始めます。

通常は下の前歯から生え始め、上の歯が生え始めるのが10カ月頃です。

赤ちゃんが乳首を噛む原因


母乳を飲むとき、下の歯は舌の裏に隠れるため直接乳首に触れることはなく、上の歯が生え始めると噛まれる痛みが強くなります。

しかし歯が生えていない時期でも、歯茎で噛まれれば、歯よりはましですが痛いです。

おっぱいの吸い方が浅い


大きく口を開けて乳輪を覆うようにくわえて飲むと、歯が当たりにくいのですが、浅吸いになると歯や歯茎が乳首に当たります。

飲み始めや飲み終わり、あまりお腹が空いておらず遊び飲みをしている時などに多いです。

母乳があまり出ていない、味が悪い


赤ちゃんに噛む理由を聞くわけにいかないので推測ですが、母乳の量や質に問題があると噛むこともあると言われています。

歯が生えかけなどで違和感がある


歯が生えかけのときは痛みや違和感があり、何かを噛みたがります。歯固めのおもちゃを与えてみましょう。

噛んだ時の反応を面白がっている


お母さんが痛がったり騒いだりすると、その反応が面白くて何度も噛むことがあるようです。

傷ついた乳首のケア


軟膏を塗る


馬油や羊脂を使った乳頭ケア用の軟膏が売られており、赤ちゃんの口に入っても問題ないとされています。

授乳後に乳首、特に付け根に塗りましょう。

乳頭保護器をつける


乳頭保護器が市販されています。赤ちゃんが受け入れてくれるかは分かりませんが、試してみる価値はあります。

哺乳瓶の乳首を乳房に当てて、乳頭保護器のように使うこともできるようです。

水洗い、ガーゼで拭く


消毒薬の入った洗浄綿で拭きすぎると、皮膚の常在菌や角質を取り過ぎてしまうので、乳首は水洗いするか、水を浸した清潔なガーゼやティッシュで軽く拭く程度にしておきましょう。

傷口用の消毒薬も使用しないほうがよいでしょう。

哺乳瓶で母乳を与える


搾乳機で母乳を絞り、哺乳瓶で与えれば、母乳の分泌を保ちながら乳首を休ませることができます。

授乳の態勢を工夫する


授乳の体勢によって、歯や歯茎が当たりやすい部位が変わります。

赤ちゃんの口角の当たる方向の乳首にはあまり負担がかかりませんので、乳首の切れた部位が口角に当たるような姿勢で授乳することで、傷口への刺激を避けましょう。

横抱き、フットボール抱き、縦抱き、添い乳などが基本ですが、中には仰向けに寝た赤ちゃんの上に四つん這いになって授乳される方もおられるようです。

赤ちゃんに乳首を噛まれないようにするには?


母親の姿勢や赤ちゃんの位置を工夫する


授乳の姿勢や赤ちゃんの位置に注意し、浅吸いにならないようにします。

横抱きの場合、高めの授乳クッションの上に赤ちゃんを乗せ、お母さんが背筋を伸ばした状態で赤ちゃんと乳房が十分近づけるようにします。

大きく口を開けた状態で乳房を入れます。浅い位置で吸い始めた場合は、口角に指を入れて一旦離させてやり直します。

赤ちゃんに乳首を噛まれた場合の対処法


・鼻をつまむ
・口角に指を入れる
・乳房を押し付ける

上記のようにして、口を離させます。

また、あまり大げさに痛がるとその反応を面白がって何度も噛むので、静かに「噛んだらダメ」と言い聞かせるにとどめます。

最後に医師から一言


噛まれて乳首が傷つくと、細菌が入って乳腺炎になる可能性もあります。かなりの痛みがあり、授乳が苦痛になります。

歯が生えて噛まれるようになったことをきっかけに断乳する方もおられます。いろいろ対策しても解決しない場合は、離乳食が進んでいれば断乳も考えてみてください。

(監修:Doctors Me 医師)