スマホはそれ一つで、仕事から娯楽、ショッピングに至るまで、何でもできてしまう便利アイテムです。スマホが普及し始めて10年ほどが経ちますが、もうスマホなしの生活には戻れませんよね。しかし世の中便利になれば、弊害も生じてくるもの。最近では、スマホが育児に利用されるようになり、子供の発育に影響を及ぼすのではないかと、疑問視する声が多く上がっています。

子供の機嫌をとるためにスマホを渡してしまう

微笑む赤ちゃんや子供に接していると、こちらまで幸せな気分になります。ずっとこのまま微笑んでくれていたら…と思ってもそうはいかず、駄々をこねてぐずりはじめたら、手のつけようがなく、両親が途方に暮れてしまうこともあります。こんな時には便利なスマホの登場、とスマホを手渡して機嫌をとる親が、最近増えているそうです。

スマホ画面の中のキャラクターが動き回ると、赤ちゃんや子供は食い入るように見入って、ぐずっていたことも忘れてしまいます。スマホを渡せばおとなしくなってくれるので、たびたびスマホを渡すようになってしまう親もいるようです。このような行為は「スマホ育児」さらには「スマ放置」と呼ばれるようになりました。果たして、スマホ育児は子供に悪影響を及ぼすのでしょうか。

今の所はスマホが子供に与える影響は不明

できるかぎり子供と接することが大事なことは分かっているけれど、親の方もたまには赤ちゃんの世話から離れたくて、ついスマホを渡してしまう。しかしながら、やはり心のどこかでは罪悪感が。このようにスマホ保育による、子供の発育や健康への影響が気になっている親は90%以上にものぼるといわれます。スマホが登場して10年、スマホの育児利用が始まったのはごく最近のことであり、現在はまだ、明確なデーターに基づくスマホの子供への影響は分かっていません。

しかし日本小児科医会が「スマホに子守をさせないで!」とポスターで呼びかけをおこなっているように、スマホ育児は赤ちゃんの育ちを歪める恐れがあるとされています。スマホに接する時間が長くなればなるほど、赤ちゃんは親から学ぶことが少なくなり、親の愛情を感じ取ることができなくなっていきます。赤ちゃんは親と接しながら言葉を学び、精神的にも成長していくものなのです。

少しの時間ならスマホ育児もありという意見も

スマホへの批判が多い中、少しの時間の使用なら問題ないとする専門家もいます。昔と違って、祖父母や近所の人と育児を分かち合うことが難しくなり、親の育児負担が重く、ストレスとなりやすくなっています。親の負担を軽減することも大切です。

そのためにスマホを利用することは有益なこととする専門家もいます。タブレットなら1日に30分程度、スマホは画面が小さく子供に負担をかけやすいので、1日115分までならば大丈夫という意見もあります。これからは、どのようにして上手にスマホを活用していくかが、社会全体の大きな課題となっていくでしょう。


writer:Akina