ロシア・モスクワの建設現場で働いていた北朝鮮労働者2人が、原因不明の感染症により死亡した。他にも、2人と同じ宿舎に住んでいた5人が体調不良を訴えている。

ロシアのモスコフスキー・コムソモーレツ紙によると先月27日午後11時ごろ、モスクワ西部のエルマコワ・ローシャ通りにある北朝鮮労働者の宿舎に、医師が急行した。通報があったものと思われる。

医師が到着した時点で、チェ・ミョンソン(37歳)さんは既に死亡。ホン・グムチョルさん(22歳)は、まだ息があったが、治療の甲斐なく死亡した。2人は以前から胸部の圧迫痛、呼吸困難を訴えていたが、病院を訪れることはなかった。

また、同じ宿舎に住む7人が同様の症状を訴えていたため、医師は検査を行った。発熱を訴えていた31歳と41歳の2人が伝染病病院に送られた。残りの5人は何の手当てもされないまま、宿舎に残っている。彼らの症状について同紙は「SARSのような症状」と伝えている。

この事案は、ロシアの消費者の権利擁護・福祉監督庁に報告されている。一方で北朝鮮当局は一切の反応を示していない。

韓国の大韓貿易投資振興公社(KOTRA)の調査によると、ロシアに滞在する北朝鮮労働者の数は2016年末で4万人を超えた。彼らの多くが劣悪な環境で働かされ、労災事故が頻発している。国際社会からの批判にもかかわらずロシアは、北朝鮮労働者の受け入れを拡大する方針を崩していない。