池内博之、全編中国語で大作メインキャストに

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俳優の池内博之(40歳)が、中国の著名映画監督・張之亮(ジェイコブ・チャン)3年ぶりの新作映画「武動天地」に、メインキャストとして出演することが現地の制作発表で明らかになった。池内は6月16日(金)に日本で公開される、映画「レイルロード・タイガー」(中国名:「鉄道飛虎」)にて、主演のジャッキー・チェンと共演を果たすなど、アジアでの注目度が高まっている。

本作は、中国の伝統武術を駆使し、護衛の商売をしている父を持ちながらも、街の劇場で魅了された「京劇」に目覚め、いつかステージに立つことを夢見る主人公と、劇場の近くにある遊女屋に育てられたヒロインとの“恋”の物語で、息子に伝統武術としての家業を引き継がせたい“親子”の物語でもある。

池内は劇場の常連で、中国語や伝統芸能に熱中しながらもヒロインに一目惚れをする日本商人・角尖孝二(つのさき・こうじ)を演じる。ヒロインが働く遊女屋に遊びに行った際も、無礼な日本人からヒロインを守る程とても紳士で博識高いが、実は日本軍のスパイという役どころ。今までの中国映画に出てきた日本の軍人と違った描かれ方がされており、夢を追い続ける主人公にとって、そして物語にとって重要なキーパーソンだ。

制作発表は、中国の天津戯劇博物館にて行われた。この博物館は清の時代に建てられた建造物で、今は国の重要文化財として指定されており、梅蘭芳(バイ・ランボウ)、荀慧生(ジュン・エセイ)など数々の名優たちがこのステージで「京劇」を披露してきた。今回の映画においても、この場所はとても大事な役目を担っている。

この日は、池内の他に、主演の李淳(メイソン・リー)、欧陽菲菲の姪っ子で今作のヒロインでもある欧陽娜娜(オウヨウ・ナナ)、主人公の父親役・徐向東(ジョ・コウトウ)、監督らが登壇。

監督は、舞台挨拶において「現代社会に忘れられかけている、夢を持つことや一生懸命に夢を追うことの素晴らしさを訴えたいと思ったので、今回の映画を作ると決意した。そして、中国の伝統文化・芸能に大変興味を持っている一方で、その素晴らしい伝統文化が消えていく現実にも心を痛まれている。今回の映画を通じて、より多くの人に中国伝統文化・芸能の美しさが伝わることを願っている」とコメント。

池内も「映画では、日本人のスパイ役を演じています。今まで傲慢な役が中国では続いていましたが、今作品では、非常に中国伝統芸能を好み、紳士で、ミステリアスな人物を演じています。そして、全編中国語の台詞に初めて挑みます。日本には馴染みの少ない中国伝統芸能である京劇を舞台に繰り広げられる、父と子そして周りを取り巻く人々の話。夢を追う青年と伝統武術を継承して欲しがっている父。両者の葛藤。京劇の、美しい音楽、衣装、舞も見どころの一つかなと思います。近年、アジアの映画への出演が多いですが、日本と変わらず、スタッフ、共演者も素晴らしい方々ばかりです。是非ご覧ください」と意気込みを語った。