時間のないランナーこそ  「朝ラン」にしたほうがいい理由

写真拡大

疲れているけど走りたい! 朝と夜どっち?

仕事は忙しいけれど、走りたい! 時間を捻出するなら仕事前の「朝ラン」と仕事後の「夜ラン」、どちらがいいのか。迷っているなら「脳の疲れ」のことをちょっと考えてほしいのです。

忙しい日々を送る現代人は「脳の疲れ」からさまざまな不調を引き起こしやすいもの。改善するには、脳内物質で“ハッピーホルモンの異名を取る「セロトニン」の分泌を促すことが有効です。そのポイントとなるのが、太陽の光とリズム運動。太陽の光が強すぎない(3000ルックス程度)、午前中が最も適しています。ということは…朝日を浴びながら、リズム運動のランニングをすることが効果的。つまり「朝ラン」がおすすめです。

太陽光でセロトニンを活性化

そもそもセロトニンは、規則正しい生活の中で活性化される物質。でも、過度な脳疲労や多忙なスケジュールによって生活リズムが乱れてしまうと、セロトニンの分泌が抑制されます。とはいえ、特に働き盛りの人にとって規則正しい生活は、なかなか習慣化できないのが現実。だから、そういう人こそ「朝ラン」を味方につけてほしいのです!

上手に取り入れることで、セロトニンを意識的に活性化でき、乱れてしまった体内リズムを改善。頭の疲れだけでなく、心身ともに元気を取り戻せるはずです。

無理は禁物。疲れ切っている人は休む!

ただし、肉体的なハードワークが重なっているのに無理して走るのは禁物。下の「脳疲労の原因」をチェックし、該当した場合は朝ランを取り入れてみましょう。

【朝ランで改善する脳疲労の原因】
・いつも深夜まで起きている
・起床時間、食事の時間が不規則
・睡眠時間が5時間未満
・薄明かりをつけて寝る
・外出をあまりしない
・パソコン・スマホが手放せない
・オフの日はダラダラ過ごしてしまう
・過度なプレッシャーを抱えている
・他者との競争心が強い
・支配欲が強い

【脳疲労の人が抱えやすい不安】
・怒りっぽい
・不安感・恐怖心が強い
・お酒やタバコに依存
・対人恐怖
・不眠
・無気力
・病気になりやすい

思い当たることがあった人。「朝ラン」スタートしてみてはいかがでしょうか?

朝ランの時のスピードの目安は、3kmを7〜8分/kmで走る程度。それで十分。腹筋を使ってスッスッスッハッ〜と三呼一吸(3回吐いて1回吸う)から始め、息が上がってきたらスッスッハッハッと二呼二吸(2回吐いて、2回吸う)にすると効果が倍増します。

ライター:幸 雅子
出典:『RUNNING style』Vol.99「走るなら、どっち?」
監修:有田秀穂(東邦大学名誉教授・脳生理学者・医師・セロトニンDojo代表)