先日のサッカー・アジアチャンピオンズリーグ(ACL)で韓国・済州ユナイテッドの選手が試合終了後に相手の浦和レッズ選手につかみかかりピッチ上で乱闘を繰り広げた「事件」が大きな波紋を呼んでいる。身体の接触が多い球技には特にフェアプレーの精神が求められるが、今回の問題はその精神に大きく悖るものだったと言わざるを得ない。(イメージ写真提供:123RF)

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 先日のサッカー・アジアチャンピオンズリーグ(ACL)で韓国・済州ユナイテッドの選手が試合終了後に相手の浦和レッズ選手につかみかかりピッチ上で乱闘を繰り広げた「事件」が大きな波紋を呼んでいる。身体の接触が多い球技には特にフェアプレーの精神が求められるが、今回の問題はその精神に大きく悖る(もとる)ものだったと言わざるを得ない。

 中国メディア・今日頭条は3日、「中国のサッカー選手は善良だが、ルールを尊重する精神に欠ける」とするドイツメディアの評価に対し、中国サッカー界は考えるべきだと訴える記事を掲載した。

 記事は「このほどドイツのスポーツメディアが中国サッカーを紹介する文章を掲載した。文章では、ACLでの上海申花と中国代表のプレーを例に挙げて『共通点がある』と指摘。選手が倒れた時に中国選手はすぐに手を挙げてレフェリーにアピールするとともに、試合の流れを捨てる、注意力が分散して動きまで止まる。試合を止める権利は主審にしかないということをまるで知らないようである。そして、主審がプレー続行の意思を示すと中国選手は慌て乱れ、失点が避けられなくなるのだ」と紹介した。

 そのうえで「レフェリーやルールを尊重することはわが選手たちもちゃんと分かっている。でも、選手たちは審判が常に選手自身の思いのままに行動すると思い込んでしまい、しかもそんな状況がしばしば発生するのだ。国内リーグでも国際試合でも自分で自分の首を絞めるような行為が頻発する状況には実に閉口する」と指摘。中国サッカー協会に対し、チームメイトが負傷した際の選手の対応についての啓発ビデオを作るとともに、経験豊富のレフェリーによる選手への学習会を催すことなどを提案している。

 記事に対して、中国のネットユーザーは「中国にはいかさま経験豊富なレフェリーしかいない」、「サッカー文化やサッカーに関する知恵が欠如している結果だ」、「勝利に対する熱さが不足しているのだ」とのコメントが寄せられた。そして、中には「中国は人情がルールを大きく上回る社会だから」との意見を残すユーザーもいた。

 経済や社会のみならず、サッカーの世界でも「中国式人情」が幅を利かせる。文化的に根深いものゆえ、人情よりもルールが優先されるようになるにはかなりの時間を必要とするかもしれない。また、お金を稼ぐ、国のために戦うといったこと以前に、サッカーという競技に対してもっと真剣に向き合う必要があるのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)