硬貨に描かれている有名なものといえば、日本なら「平等院鳳凰堂」でしょう。外国の方が初めて10円玉を手にしたら「Oh! Japanese temple!」と興奮してくれるするはず。国民が日常的に使用するからこそ、政府もその国を代表するアイテムを図柄に採り入れていました。

こんにちは、自転車で世界一周をした周藤卓也@チャリダーマンです。新しい国に入るとまずチェックするのがお金でした。何が描かれているのだろうと胸をドキドキさせながら確認。「旅してる」という瞬間でした。

長かった旅は終わりましたが、いろいろな世界のコインは手元に残っています。そういうことから、今回は旅先で集めた世界のコインについてまとめてみました。これがまた非常におもしろいのです。

◆特徴ある図柄:アジア・太平洋諸国編

・シンガポール

マーライオンはこの国を代表する観光スポット。



・オーストラリア

躍動感あふれるカンガルー。



・ニュージーランド

飛べない鳥のキウイ。その姿が似ているのでフルーツの名前にもなっています。



・バヌアツ

椰子の木茂るビーチで構えるヤシガニ。南の島の景色です。



・トンガ

トマトにバナナと農作物推し。



◆特徴ある図柄:アフリカ編

・ガンビア

迫力のあるクロコダイル。



・ガーナ

チョコレートの原料となるカカオの実。「ガーナチョコレート」という商品もありますよね。



・タンザニア

百獣の王ライオンがいました。



・ウガンダ

ホワッとした顔をしたサカナ。内陸国でありながらビクトリア湖という大きな湖があって漁業が盛んなのです。



・モザンビーク

太古の昔から姿を変えることなく「生きた化石」とも呼ばれるシーラカンスは、隣国で島国のマダガスカルとの間にある海峡が生息域という理由から、モザンビークのコインにも採用されています。



・ボツワナ

シマウマとサイという野生の王国。



◆特徴ある図柄:中東編

・アラブ首長国連邦

「ダラー(Dallah)」というコーヒーポッドでした。イスラム教の人は飲酒が禁忌であることから、お茶(チャイ)やコーヒーをよく飲んでます。これもその土地らしいアイテム。



・レバノン

国を象徴するレバノン杉。砂漠や乾いた大地をイメージする中東にありながらレバノンには緑があるのです。国旗にも描かれています。



・エジプト

光り輝くツタンカーメンの黄金マスク。



・チュニジア

草木に囲まれた女性のデザイン。芸術作品のようなきめ細やかな仕事ぶりでした。



◆特徴ある図柄:中南米編

・ウルグアイ

Mulitaはアルマジロのこと。



もう一つ、Carpinchoはカピバラさんでした。とぼけた表情と穏やかな性格から日本でも人気ですよね。



・バルバドス

周辺の海でよく捕れることからトビウオが描かれていました。バルバドスはカリブ海の島国。



・ペルー

有名なナスカの地上絵。



◆特徴ある図柄:複数枚そろうと……

・バハマ

イワシ、パイナップル、ヒトデというこの組み合わせ、大好きです。



・トリニダード・トバゴ

鳥たちの楽園。紙幣もそうなんですが、この国のお金には鳥ばかり使われています。



・カナダ

カナディアンロッキーの大自然を彷彿させる布陣。ホッキョクグマ、カリブー、ビーバー、ルーン(国鳥)でした。



・マケドニア

犬のシャルプラニナッツ、魚のマス、サーバルちゃんじゃなくてオオヤマネコと個性の強いメンバー。



・アイスランド

全コインがお魚で大漁、大漁でした。100クローナから順にランプフィッシュ、カニ、シシャモ、イルカ、タラとなっています。



・クロアチア

全力でクマの住む山を表現。でも、サケと思っていた魚はマグロでした。



◆いろいろなコイン

・珍しい形

ノルウェーとデンマークのコインは中央に穴が空いていました。日本の5円や50円のように穴の空いているコインは世界でも珍しいのです。



香港やバハマのコインは縁が波打っていました。指先の感触が心地よく、いつまでも撫で回したくなります。



・アメリカのコイン

アメリカといえばカード社会でして、それゆえか現金の使い勝手はよくありません。1米ドルは日本円にすると約110円ですが主に紙幣で流通しています。硬貨は珍しかったので記念に取っておきました。しかも自由の女神。



アメリカコインの主力を担うのがこの25セント硬貨。4つ揃って1ドルです。アメリカ50州に合わせた図柄のコインも流通しているので、集めてみるのも楽しいと思います。



・読めない数字

こちら判読できない中東の国々のコインですが……



数字も独特なので覚える必要がありました。「1,2,3」と私たちは普段アラビア数字を使っています。ですが、中東アラブ圏の人たちは「١,٢,٣」というインド数字を日常的に使用しています。ハートをひっくり返した「۵」はペルシア数字でイランのコインです。



・「3」

キルギスでは1と5の間に2ではなく3という数字の硬貨があります。日本で例えるなら3円硬貨です。世界でも珍しい方式でした。



アゼルバイジャンの補助通貨ケピックにも3の数字がありました。



・補助通貨

海外のお金は「通貨」「補助通貨」と2段構えであることが多いです。日本でいう「銭(せん)」のこと。写真はルーマニアレウのバニ、ブルガリアレフのストティンキになります。補助通貨はなかなか覚えられません。



・9種類

日本だと1、5、10、50、100、500と6種類。これがポーランドになると5、2、1ズウォティ、50、20、10、5、2、1グロシュと9種類のコインが流通しています。2や20のコインを作る国も多いです。



・「25」

ニカラグアとベリーズの25センターボス(セント)。日本で例えるなら25円玉。アメリカもそうですが、中南米ではよくある区切り方です。慣れない数字なので油断すると頭が混乱してしまいます。



・そっくりさん

アルメニアとアルバニアですが、日本の10円玉にそっくりのコインでした。見慣れたデザインにハッとしていました。



◆○○で一番

・大きい

世界のコインは大きさも様々でした。日本で1番大きな500円硬貨も外国コインと並べると小さいもの。左上から50センターボス(エクアドル)、500コロン(コスタリカ)、50セント(オーストラリア)、1/2バルボア(パナマ)。



手持ちのコインで1番大きかったのはコスタリカの500コロンでした。



ただし、重量となるとオーストラリアの50セントに軍配が上がります。量ってみると500円が6g、500コロンが11g、50セントが15gでした。



・小さい

手持ちの中で1番小さなコインはメキシコの10センターボです。その価値は約0.6円。豆粒のように小さなお金でした。



・高額

少し前までは日本の500円玉が世界一の高額コインだったのですが、円安がだいぶ進んだので現在はスイスの5フラン(約560円)と逆転されています。記念硬貨はのぞいて日常で使用される範囲でのお話。



・汚い

私が旅した国の中で1番お金が汚かったのはカリブ海のハイチという国でした。発酵したのか紙幣から漂う酸っぱい匂い。硬貨もこの状態で、少年マンガに出てくる、正体不明の四天王のようでした。ククク……。



こちらは、きれいなコインを発見。汚い印象しかなかったのでハイチのお金が残っていたのは意外でした。



◆コイン収集にあたり

最近になってようやく旅の思い出の整理をやっているのですが、ずっと封印していたコインは開けてみるとカビているものもあって、うろたえました。ネットで調べると重曹やクエン酸で落ちるとあったのでつけ置き。見違えるほどの輝きを取り戻したので調子に乗ってゴシゴシしました。十円玉と同じ銅貨には効果抜群でした。ただ、傷になったりするのであまり良くないそうです。

洗った後は天日干し。



見違えるほどの輝きを取り戻したチェコのコイン。ただ、表面が傷だらけな気もします。



保管方法もどうするか迷ったのですが、1枚ずつやると収拾がつかなくなりそうで、100円ショップの小物収納ケースに国別で分けることにしました。



このような感じで整理整頓。一つ片付けることができました。



あと世界の紙幣についても気になることがあるので、またいつか紹介させて下さい。

ふと出かけた旅先、新しいコインを手にしたらその図柄を確認してみて下さい。その国ならではのこだわりが表現されていたりするので、また一つ旅が楽しくなりますよ。

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン

自転車世界一周取材中 http://shuutak.com

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