後半15分に甲府MF阿部が危険なプレーで一発レッド

写真拡大

[6.4 J1第14節 仙台3-0甲府 ユアスタ]

 ベガルタ仙台がホームでヴァンフォーレ甲府に3-0で快勝し、今季2度目の連勝を飾った。敗れた甲府は5試合勝ちなし(2分3敗)。次節は仙台が敵地で鳥栖と、甲府が本拠地で柏と対戦する。

 仙台は前節の新潟戦(2-1)から先発2人を変更。FWクリスランが3試合ぶり、MF西村拓真が今季初となるスタメン出場を果たした。フォーメーションは3-4-2-1。攻撃的な位置が本職のMF奥埜博亮が今季初めてボランチでスタートした。

 一方、甲府は前節のFC東京戦(1-1)からスタメン3人を入れ替え。DF新井涼平が6試合ぶり、MF兵働昭弘とMF松橋優が2試合ぶりに先発復帰し、布陣は3-3-2-2を継続した。

 立ち上がりは甲府がカウンターやセットプレーでゴールを脅かしたが、先制したのはホームの仙台。前半30分、左サイドのMF永戸勝也が縦に仕掛け、左足でクロスを送る。甲府DFエデル・リマの前に入ったFW石原直樹がヘディングで押し込み、6試合ぶりとなる今季3得点目で均衡を破った。

 永戸は前節に続き、2試合連続のアシストを記録。その後も仙台の大卒ルーキーが得意の左足でチャンスを演出していく。しかし、1-0で迎えた後半15分、CKの守備の際に永戸が空中に上がったボールに反応すると、遅れて飛び込んだ甲府MF阿部翔平の左足裏が永戸の首元を直撃。そのまま起き上がれなくなり、試合が一時中断する。

 阿部はこのプレーで一発退場。仙台の渡邉晋監督が怒りを露わにして甲府ベンチに詰め寄るなど、一歩間違えば大怪我につながりかねないシーンだったが、永戸は大事には至らず、戦線に復帰した。

 1人少なくなった甲府は古巣対戦のFWウイルソンを最前線に残した5-3-1の布陣に変更。一方、数的優位に立った仙台は追加点を狙い、さらに畳み掛けていく。

 後半26分には永戸の左クロスがPA内中央にこぼれ、クリスランが左足で蹴り込む。助っ人FWの2試合連続となる今季7ゴール目でリードを広げると、同36分にはダメ押しの3点目を奪取。PA内右に抜け出した西村がマイナスにパスを出し、途中出場のMF梁勇基が冷静に右足で流し込んだ。

 6試合ぶりに先発を外れていた背番号10の意地の一発が生まれ、3-0と勝利を決定づけた仙台。後半41分にはMF野沢拓也が途中出場でリーグ戦初出場を果たすなど、余裕を持った試合運びで逃げ切った。退場者を出した後に失速してしまった甲府は、公式戦5試合ぶりに無得点。リーグ戦では5試合未勝利(2分3敗)となった。


★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!

●2017シーズンJリーグ特集ページ

●[J1]第14節 スコア速報