世界ランキング3位の許キン【写真:Getty Images】

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準々相手は元世界1位・許キン…リオ五輪団体金、王国が誇る3枚看板のサウスポー

 卓球の世界選手権(デュッセルドルフ)は4日、男子シングルス4回戦で世界ランキング3位の許キン(中国)が同40位の林高遠(中国)を4-3で下し、8強進出。同日(日本時間5日)に行われる準々決勝で躍進を続ける日本の13歳・張本智和(エリートアカデミー)を迎え撃つ。メダルに王手をかけた天才少年にとって、今大会最強の難敵が立ちはだかる。

 大会史上最年少で8強入りを決めた神童に、最大の試練が訪れた。準々決勝の相手に元世界ランク1位の中国の強豪と激突することが決まった。

 許キンは4回戦で同じ中国の新鋭を大逆転の末に倒した。第1、2ゲームこそ連取を許したが、第3、4ゲームを奪い返して2-2。第5、6ゲームは互いに奪い合い、フルセットにもつれ込んだ。しかも、5-10とリードを許した。しかし、ここから世界3位の意地を見せた。怒涛の連続ポイントで10-10のデュースに盛り込むと、さらに2ポイントを奪った。圧巻の7連続ポイントの大逆転で、世界40位の林高遠を撃破。張本が待つ準々決勝に駒を進めた。

 王国・中国が誇るサウスポーだ。許キンは15年大会で男子ダブルス、混合ダブルスで金メダルを獲得。昨年のリオデジャネイロ五輪では団体戦のメンバーとして金メダルに貢献した。シングルスでも14年に世界ランク1位に君臨。現在は3位だが、同1位の馬龍、同2位の張継科とともに中国の3枚看板を形成している。

大会史上最年少メダルがかかる準々決勝…決戦は日本時間5日午前3時開始

 世界ランク69位の張本にとっては、間違いなく今大会最強の難敵だ。

 1回戦から106位のヌイティンク(ベルギー)、6位の水谷隼(日本)、100位の廖振テイ(台湾)、156位のピシュティ(スロバキア)と撃破。わずか2セットしか落とさずに勝ち上がってきたが、許キンは実績、格でいえば、2回戦で大金星を挙げた水谷よりも上といえる。

 許キンを破れば、79年大会で金メダルを獲得した小野誠治以来、日本勢38年ぶりのメダルが確定する。そして、それは大会史上最年少のメダル獲得を意味する。

 国際卓球連盟(ITTF)から優勝候補に挙げられ、注目を浴びる13歳。歴史的なメダルをかけた一戦は、4日午後8時(日本時間5日午前3時)に幕を開ける。