韓国メディアが済州の暴力行為を非難も、「浦和にも非がある」と強硬に主張

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ACLで起きた前代未聞の乱闘騒動に言及 「明らかに良い行為ではなかった」

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦、浦和レッズ済州ユナイテッド(韓国)の第2戦で起きた済州による前代未聞の暴力行為は大きな波紋を広げており、世界各国のメディアが報じている。

 そうしたなか、韓国紙「スポーツ韓国」は「浦和にも非がある」と反論している。

 第1戦で済州に0-2で負けていた浦和は、本拠地での第2戦を2-0で終えてトータルスコアで追いつき、延長戦に突入。そして延長後半9分にDF森脇良太が決勝ゴールを叩き込み、逆転での8強進出を決めた。

 120分の死闘となったこの試合で大きな問題となっているのは、延長後半アディショナルタイムと試合終了後に済州側が起こした乱闘騒動だ。これについて同紙は「明らかに良い行為ではなかった。済州は結果でも失望させ、テレビに映し出された暴力行為という見苦しい格好を晒した」と、韓国チームの行為を非難。特に延長後半アディショナルタイムに、両チームの選手がもみ合いとなった際、控えメンバーのDFペク・ドンギュがビブス姿でピッチに乱入して浦和MF阿部勇樹にジャンピングエルボーを見舞ったことについては、「退場となったペク・ドンギュの場合、興奮したあげくにヒジで相手を打つ暴力行為は、どんな理由であっても正当化されることはできない」と断罪している。

 さらに試合終了後には済州の選手やスタッフが、ピッチ上で浦和に対して暴力行為に及んだ。DF槙野智章に襲いかかったDFクォン・ハンジンには、試合終了後にもかかわらずレッドカードが提示されている。こうした蛮行の数々によって欧州メディアからも厳しい批判を浴びているが、同紙は済州側の言い分を紹介している。

「浦和が傲慢な姿勢と高圧的な態度で…」

「済州側もよく分かっている。自分たちが明らかに過ちを犯したことを。だが、悔しい部分もあるのだ。浦和が試合前から傲慢な姿勢と高圧的な態度で臨んできたことはもちろん、競技場では浦和のサポーターが掲げた戦犯旗を防ぐこともできなかったし、逆転した後には嘲りと悪口で済州イレブンを挑発していた」

 同紙が指摘する行為が実際に行われたのか、真偽のほどは定かでないが、浦和側にも非があったと強硬に主張している。

 そして、記事の最後には「結果で負けた上に醜態を晒した済州は何も良いことはしていないが、暴力行為の背景を見れば、過ちを犯した済州と同じくらい、それほど良いわけでもない浦和の言動に対しても見直す必要がある」と改めて主張。済州の問題行動を認める一方、暴力事件の“被害者”となった浦和にも反省を求めており、世界で巻き起こる非難の声に対抗する形となった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images