中国人の男性はよく家事をすると言われているが、果たして本当だろうか。今回は中国人男性の家事についての考え方について書いていきたい。資料写真。

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中国人の男性はよく家事をすると言われているが、果たして本当だろうか。今回は中国人男性の家事についての考え方について書いていきたい。

中国人の夫は家事が得意だ。料理も手際よく凝ったものを作るし、掃除は細部まで余念がない。洗濯物もきれいにたたむし、ボタン付けなども完璧にこなす。私も夫ほど完璧ではないが、人並みに料理も掃除もする。私たちは当たり前のように家事をシェアしている。洗濯物を私が干したら夫がたたんだり、夫がリビングを掃除すれば私がお風呂を掃除したり。2人で買い物に行って2人で料理を作ったり。私が仕事で夫が休みの時は、夫が掃除をして料理を作って待っている。夫が仕事で私が休みの時は同じようにしている。中国人夫は「家事をすること」への抵抗が全くないのである。

仕事で疲れて家が散らかっていても「掃除をしろ」と夫に言われたことはない。料理と掃除は私より夫の方が上手いが、それによって「そんな女性は嫌だ」と言われたこともない。なんだかいい事づくしのような気がするが、「女性だからという理由で家事を押し付けない」ということは「女性も男性と同じくらい働くのが当たり前」だからである。さらに言うと私が女性だからという理由で夫が「週何回かだけパートしてあとは家事をしてればいいよ」と言って守ってくれることはない。中国人にとって、恋人であろうが夫婦であろうが、父親と母親になろうがパートナーは対等である。

私も結婚当初は「良き妻」になりたくて、夫に家事を一切やらせずに夫の好きな料理を頑張って作っていた時期があった。しかし1カ月ぐらい経ったころ夫に言われた。「どうして全部1人でやるの?一緒に家事ができないなんて嫌だ。そんなに1人で家事をして、君が疲れちゃったら俺うれしくない」と。その時の私は、自分が女性だから基本的に私が家事をやるものだと思い込んでいた。そうするのが彼にとっても良き妻なのだと思っていた。しかし、それは違ったのだ。家のことを一緒にできない、何でも1人でやってしまう妻は、中国人夫にとっては家事を共有できない「なんだか心理的に遠い感じがするパートナー」だったのだ。

もちろん、家事をする日本人男性もたくさんいるだろう。良き夫、良き父は日本中にたくさんいる。また家事を全くしない中国人男性も中にはいると思う。しかし、中国人男性と日本人男性を比べると、中国人男性の方が家事に対する抵抗が少ないと思う。そしてそれは女性が男性と同じくらい働く、という原則のもとに成り立っている。共働きの両親に代わって祖父母が子を育てる風潮があるのも大きな理由のひとつかもしれない。「男は仕事・女は子育て」ではなく、「男も女も仕事と家事」が中国人家庭のスタンダードなのだ。

■筆者プロフィール:むらさわりこ
1989年日本生まれ。22歳の時に2歳年上の福建省出身の中国人男性と結婚。英語を独学で習得後、英会話講師として働く傍ら中国のテレビなどを通し中国語も独学で習得。趣味は語学と読書。図書館があまりに好きで毎週通っている。結婚前はベトナム、ニュージーランド、モンゴル、カナダ、ラオス、フランスなど様々な国を一人で渡り歩く。自分のやりたい事や面白い事に国境や言葉の壁は関係ないと考えている。