禁煙成功者は喫煙者の約2%と言われる状況の中、新しい禁煙治療サービスとして「スマートフォンを使った遠隔診療」がいま注目を集めています。

禁煙に成功する人は年間で喫煙人口の2%

日本の喫煙人口比率は20%程度まで下がりましたが、多くの喫煙者はやめたくてもやめられずにいる、といいます。
 
禁煙外来は保険が適用されますが、利用者数は喫煙者の2割未満です。その理由としては、「12週間の通院のうち、5回仕事を休む必要がある」「6万円(自己負担は2万円)の費用がかかる」「近くに禁煙外来のクリニックがない」といったように、診療を受けるハードルが高くなっていることが原因と考えられます。
 
また、禁煙外来を手掛ける医師の間では、禁煙治療を最後まで受ける患者は約4割とされており、治療を終えた人で1年後も禁煙を続けている人は3割弱という報告もあります。そうなると、禁煙に成功するのは年間で喫煙人口の2%にしかなりません。

禁煙成功率80%の実績をもつ「オンライン禁煙外来」

そこで、禁煙治療のハードルを下げる取り組みとして、スマートフォンを使った診療サービスを提案するベンチャー企業が現れました。
 
医療情報会社のメドレーは、2016年2月から運営しているオンライン診療アプリ『CLINICS』で、遠隔診療の「オンライン禁煙外来」を始めようとしています。
 
オンライン禁煙外来は初診のみ対面、2回目以降は予約から診察まですべてスマートフォンで行い、診察後は処方箋と一緒に薬が自宅に配送されるサービスです。一酸化炭素測定がないため自由診療(保険が適用されない医療)になりますが、最後まで診療を続ければ禁煙成功率は80%にもなるようです。
 
また、医療ベンチャーのキュア・アップは、独自に一酸化炭素測定器を開発し、スマートフォンと連動させて禁煙を支援するサービスを近く行う予定です。
 

 
測定器は、既存の据え置き型の大型のものと比べて非常に小さく、手のひらに収まるサイズで重さは100g程度。スマートフォンと連携させて息を吹き込むと、CO濃度が表示され、医療機関のシステムに登録される仕組みです。客観的数値を自分自身で確認できるのでごまかしが利かず、自己申告制の禁煙指導と比べると禁煙成功確率は2倍以上にもなるといいます。
 
このサービスは、現在慶応義塾大学病院など8病院で臨床研究を行っており、近いうちに治験申請を行う予定です。
 

CLINICS (クリニクス)
カテゴリ:メディカル
現在の価格:無料

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Source:東洋経済ONLINE
Photo:flickr-Japanexperterna.se
(kotobaya)