前人未踏の通算10度目となる全仏制覇を狙うナダル【写真:Getty Images】

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4回戦進出、全仏大会中の3日にバースデー…築き上げた功績をATP公式サイト特集

 男子テニスのラファエル・ナダル(スペイン)は全仏オープン参戦中の3日に31度目の誕生日を迎えた。前人未踏の通算10度目となる全仏制覇を狙う中、バースデーを迎え、ATP公式サイトではスペインの至宝が築き上げた功績を特集。圧倒的な成績を称えている。

 ナダルは10代の頃から世界トップレベルに君臨。長年の勤続疲労もあってか、ここ数年はやや調子を落としていた。しかし、今年に入ると、全豪オープンでロジャー・フェデラー(スイス)との激闘に敗れたが、準優勝を達成。そして、得意のクレーコートシーズンを迎えると、モンテカルロ、バルセロナ、マドリードと3大会を制覇し、完全復活を印象づけた。

 鮮やかな躍進で、世界ランキング4位に浮上したが、記事によると、31歳時点で世界トップ5に入ったのは史上12人目の快挙になったという。「ナダルは光輝く伝説の経歴に、またも印象深い成績を加えた」と記事で紹介されたメンバーは豪華だ。

 フェデラー、スタン・ワウリンカ(スイス)ダビド・フェレール(スペイン)といった現役選手から、ジョン・マッケンロー、アンドレ・アガシ(ともにアメリカ)、イワン・レンドル(チェコ)ら、テニス史に残る選手たちの名前に並んだとしている。

 第一線を走り続けるレジェンドについて、記事では最大級の賛辞を送った。

テニス界の第一線を走り続ける31歳「ナダルはすべての答えを出し続けている」

「プロフェッショナルの世界が絶えず変わり続ける中、エリートとしてのプレーレベルを保つのは、すべてのプロテニス選手にとって大きく試されることだ。ナダルはそのすべての答えを出し続けている」

 その「エリート」ぶりを示すように、全仏オープンでも見事な戦いぶりを見せている。

 2日に行われた3回戦では世界ランク63位ニコロズ・バシラシビリ(ジョージア)戦で6-0、6-1、6-0と“トリプルベーグル”まであと一歩の完勝劇で4回戦に進出した。

 大会前には、スポンサー契約を結んでいるスイスの高級時計メーカー「リシャール・ミル」社の8120万円という超高価な腕時計を巻いて出場することが話題になっていた。

 ナダルは31歳初タイトルを10度目の全仏制覇という前人未到の記録で祝うことができるだろうか。