5つ星ホテルでのランチを無料で楽しむ人々(画像は『9news.com.au 2017年5月31日付「Melbourne's disadvantaged enjoy five-star lunch after last minute cancellation」(Sean Davidson)』のスクリーンショット)

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オーストラリア・メルボルンにある5つ星ホテルでの朝食会を主催した会社が、顧客の都合により急遽キャンセルを強いられてしまった。返金不可能と知ったこの会社は、予約を無駄にはせず市内のホームレスらにホテルでの食事を提供したことを『9news.com.au』や『Metro』など複数メディアが伝えている。

メルボルンに拠点を置く企業「The Langley Group」が、インターコンチネンタル系列の5つ星ホテル「The Rialto」で予約していた朝食会を直前にキャンセルしなければならない事態が発生した。支払った食事代は返金できないことを知った会社はホテルと協力し、5月31日にメルボルン市内のホームレスらをホテルでの食事に招待することを決めた。

「The Langley Group」のマーサ・マンズーリさんは、1週間以内に食事を提供できる慈善団体を探さなければならなかった。複数の団体に電話したところ、24歳以下の若いホームレスを支援する慈善団体「Melbourne City Mission」、日々200人ものホームレスに宿泊施設以外の食事やシャワーを提供し、緊急時のアシスタントとしても対応している「St Mary's House of Welcome」、行き場のない難民たちをサポートする「Brigidine Asylum Seekers Project」という3つの団体が、5つ星ホテルでの豪華ランチに参加できることを確認した。

「彼らは、普段このような5つ星ホテルでのランチに来る機会などない人たちです。短期間で無料ランチ提供のために、100人ほどのホームレスや恵まれない人たちを探すのは容易ではありませんでしたが、ホテル側は弊社のアイデアに素晴らしい協力をしてくれました」とマーサさんは明かす。

また「St Mary's House of Welcome」のスタッフであるリー=アン・ボイルさんは、ランチ提供日の前日に「ウチからは30人ほど、ランチに行く予定です。ホームレスの人たちだけでなく、何らかの事情で社会から孤立してしまっている人たちも参加します。彼らがこうしたイベントに参加できるのはとても特別なこと。きっと素晴らしい日になるでしょう」と語っている。

テックインサイトでは、その後について「St Mary's House of Welcome」に取材を試みたがコメントを得ることはできなかった。しかし『9news.au.com』によると、当日は90人ほどが参加したという。またホテル側は、若くして人生につまずいてしまった彼らが再び目的を持って過ごしたいと思えるようにと、ランチの後はシェフのクリントン・ジャクソンさんがキッチンを案内するなど十分なサービスを提供した。「The Langley Group」は食事代を明らかにすることはなかったが、おそらく数千オーストラリアドルになるだろうと見られている。

「The Rialto」のジェネラルマネージャーであるエリク・ストゥーベさんは、今回のランチ提供に関して「素晴らしいアイデアです」と述べ、「また機会があればホテルの施設を社会のために提供したい」と話している。

画像は『9news.com.au 2017年5月31日付「Melbourne's disadvantaged enjoy five-star lunch after last minute cancellation」(Sean Davidson)』『InterContinental Melbourne 2017年2月23日付Instagram』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)