舞台で共演した俳優の村田充と結婚(撮影:高野広美)

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 ミュージカル女優として実績を積む一方、「人生で最初に抱いた夢は声優になること」と日ごろから発言している神田沙也加(30)。そんな彼女が女神テレサ役として出演しているアニメーション『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』。誰もが知る人気作品、しかも第七章まで続く壮大なシリーズ。「思いが強い声優の仕事だけにプレッシャーはあります」と神田は胸の内を明かしたが、表情からはプレッシャーすらも楽しめているような充実感がうかがえる。そこには先日発表した“結婚”は大きく影響しているのだろうか。

責任感と安堵感が生まれた

 「いままで経験したことのない安堵感が生まれています」と結婚したことについての率直な感想を述べた神田。続けて「子供のころからお嫁さんに憧れる気持ちがあって、20歳ぐらいのときは結婚願望が強かったです。その意味では、30歳での結婚は自分がイメージしていたより遅かったんですよね」とはにかむ。

 そんな小さなころからの思いが現実となったが「恋人として理解者がいるということも、とても心強いことでしたが、たった1枚の紙だけれど、自分の意志で選びとって一個の核として家族を形成できたことは、責任感も生まれると同時に、いままで経験したことない安堵感を得られているんです」と明かす。

 その安堵感は、仕事にも大きな影響を与えてくれているという。「一人のときは自分の欲や展望で動いていたものが、家族ができたことにより、いろいろな未来を描くことができると思うんです。もしかたら今後、子供が生まれるかもしれませんし、そういったことが仕事をする上で原動力になってきます。また、仕事で何かあっても、家族のもとに戻れば、また元気になって次にいけるという安心感は本当に大きいです」。

若い世代の認知に喜びと驚き

 一方で、予想外だったこともあったという。「これまでもいろいろな芸能の方が結婚されていますし、テレビなどを見ている方もそういう報道には慣れていると思っていたので、それほど大きな話題になると思っていなかったんです」と自身の結婚について語った神田。しかし、連日メディアでは大きく報道された。「表に出て仕事をさせていただいている立場からすれば、どんな話題でも取り上げていただけることはありがたいと思うのですが、ちょっとビックリしてしまいました」と照れ笑いを浮かべる。

 そんな中でも「最近やってきたお仕事のイメージで、わたしを認識してくれている人たちが何パーセントかでもいてくれたのならば、それはとてもうれしいことですよね」と自身の生い立ちをまったく知らなかったという若い世代の反応には、うれしさと驚きを感じたようだ。

歌は「得意です」と言えない

 こうした報道から見ても、神田の注目度は非常に高いことがうかがえるが、自身はまったくブレることなく、常に謙虚さと探求心で物事に向かっていく姿勢を崩さない。

 24日劇場上映開始の『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち/第二章 発進篇』では、役のテレサとしてエンドソング「月の鏡」を担当しているが「歌というのは、常にメンタルと連動していて、体のコンディションなどで大きく左右されてしまうんです。まだパターンがつかめなくて、胸を張って『(歌が)得意です』と言えないんですよ」と苦笑いを浮かべつつも、「歌詞がとてもきれいな日本語で前向きな感じのする曲なのですが、テレサという神々しい存在も意識しなければならない。そのさじ加減はとても難しかったです。試行錯誤を繰り返しながら世界観を表現しました」と妥協なく取り組んだことを明かす。

 声優としても歌手としても「非常に大きな出会いとなった」と語っていた『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』。第七章まで続く長い旅路の中、神田はどんな表現を見せてくれるのか、楽しみは尽きない。(取材・文:磯部正和)

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち/第二章 発進篇』は6月24日より期間限定劇場上映開始