【ビデオ】英国の「アイアンマン」が「空飛ぶスーツ」を開発!
「空を飛びたい」という思いつきから「アイアンマン」スタイルの「空飛ぶスーツ」を開発した英国の起業家が、そのスーツを娯楽や軍事の分野で実用化するという高い目標を掲げている。

元英国海兵隊で現在38歳のリチャード・ブラウニング氏は、友人達による協力のもと、18カ月かけて自作の空飛ぶスーツを開発した。この空飛ぶスーツは、6基のガスタービン・エンジンを装備し、総出力は800馬力になるという。

ブラウニング氏は、「元々"アイアンマン"スーツを作るつもりはありませんでした。思いがけず出来たのです」と、自身が製作したスーツを、ロバート・ダウニー・Jrが主演を務める大ヒット映画シリーズに例えて語る。

空飛ぶスーツのエンジンは、背中に2基と両手首に2基ずつ搭載されている。出力は手元のスロットルレバーで制御する。ブラウニング氏によると、高度数千メートルまで上昇でき、理論上では最高速度280mph(約450km/h)に達する事が可能だという。

しかし安全面を考慮し、実験では地上から1メートル未満のところを飛行しているのだ。



ブラウニング氏は、自宅のガレージで初めて開発したこのスーツを、ジェットスキーとF1マシンの中間のような存在と説明する。捜索や救助などの軍事利用や、テーマパークなどで娯楽用に使われることを目標にしており、市販も視野に入れているそうだ。

同氏は、5月25日(現地時間)に行われた飛行実験で、それまでの自身の記録を破り、最高速度30mph(約48.2km/h)を達成し、数百メートルの飛行に成功した(その模様を収めた映像は、こちらからご覧いただける)。

彼のこのプロジェクトは、投資家から出資を受けており、大手エンターテインメント企業や英軍、米軍かが興味を示しているという。

要した時間と人件費を計算すると、空飛ぶスーツの開発には"数百万"ドル、エンジンだけでも数十万ドルのコストが掛かっていることになるが、飛行に必要な費用は、12リッターほどの軽油のみで済むため、ローコストだと同氏は言う。

このプロジェクトの次なるステップは、専門家や投資家の協力を得て開発中の「Genesis(ジェネシス)」と名付けられたスーツだ。しかし、まだ解決すべき問題は多いらしい。特に、地上からパラシュートを展開できる高さへ上昇するまでの安全性をどのように確保するかが大きな課題だという。

「十数メートル上空でエンジンの不具合が起これば、大きな事故につながりかねません。私たちは最先端のテクノロジーを使用していますが、成功するまでは低空飛行で実験を続けます」と、ブラウニング氏は語った。

By Reuters(Mark Hanrahan)

翻訳:日本映像翻訳アカデミー