車が複数の歩行者をはねたロンドン橋を封鎖する警察車両。携帯電話で撮影(2017年6月3日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】(更新、写真追加)英ロンドン(London)中心部で3日夜、相次いで襲撃事件が発生した。ロンドン橋(London Bridge)では車が歩道に乗り上げて次々に人をはね、近くのバラ・マーケット(Borough Market)では3人の襲撃犯が刃物で複数の人を刺した。警察によるとこの事件で6人が死亡し、警察はバラ・マーケットの襲撃犯3人を射殺した。警察は、射殺された容疑者らは爆発物が付いたベストのようなものを着ていたが、後にこれは偽物であることが分かったと発表した。

 警察は午後10時(日本時間4日午前6時)すぎからロンドン橋の事件に対応したという。

 事故当時に現場に居合わせた英BBCのホリー・ジョーンズ(Holly Jones)記者は、男が運転し「時速約50マイル(約80キロ)」で走っていたバンが歩道に乗り上げ、はねられた5人ほどが手当てを受けており、照明をつけた警察のボートがテムズ川(River Thames)で何かを捜索していると話した。

 ジョーンズ記者は、シャツを脱ぎ手錠を掛けられた男が警察に捕まったのを見たとも語った。

 英誌スペクテーター(Spectator)のウィル・ヘブン(Will Heaven)編集長はツイッター(Twitter)に「2人の負傷者を見た。歩道に1人、車道の端に1人」と投稿し、ロンドン橋には武装した警察官がいると報告した。

 事件を目撃した26歳の女性はショックを受けた様子で、「バンがロンドン橋のフェンスに衝突した。ナイフを持った男が走っていた。男は階段を下りてバーに行った」と話した。現場近くのパブにいた男性はBBCに、首から激しく出血している女性が店に入ってきたと話し、「喉を切られていたようだ」と語った。

 別の男性はBBCラジオに、ロンドン橋でバンが数人をはねるのを見たと語った。バンはなるべく多くの人をはねようとするかのように右に行ったり左に行ったりして、居合わせた人たちは逃げまどっていたという。

■バラ・マーケットとボクソールでも事件

 英警察は3日午後11時20分(日本時間4日午前7時20分)にツイッターで、ロンドン橋の南側のバラ・マーケットでも別の刺傷事件が発生し、武装した警察が対応していると明らかにした。銃声も聞こえたという。

 妻と一緒にバラ・マーケット付近にいたという男性はBBCラジオ5ライブ(Radio 5 Live)に、人々が逃げまどうなか、10インチ(約25センチ)程度の大きな刃物を持った男が別の男性を3回ほど刺しているのを見たと語った。刺された男性は事件をとめようとしていたように見えたが、なすすべもなく冷酷に刺され、地面にくずおれたという。

 それから男はサザークタバーン(Southwark Tavern、バーの店名)の方に歩いて行った。男に向かって金属製の椅子が投げつけられるのが見えたという。「その時3発の銃声が聞こえた。間違いなく銃声だった。私たちは逃げた」

 警察はテムズ川南岸のボクソール(Vauxhall)でも事件が発生したと発表した。ボクソールには情報機関、対外情報部(MI6)がある。

■警察が「テロ」宣言

 英国のテリーザ・メイ(Theresa May)首相は声明を発表し、ロンドンで起きた一連の事件は「テロ」の可能性があるとの見方を示した。英警察は4日未明(日本時間同日朝)ツイッターで、「17年6月4日午前0時25分、ロンドン橋とバラ・マーケットで起きた事件はテロ事件と宣言された」と明らかにした。ボクソールの事件は両事件とは関係がないとしている。

■負傷者少なくとも20人が病院に

 ロンドン救急サービス(London Ambulance Service)は4日、ロンドン橋での事件を受けて、少なくとも20人が市内6か所の病院に運ばれたと発表した。この他に多数の人が現場で手当てを受けた。
【翻訳編集】AFPBB News