ユベントスに完勝のレアル・マドリーが史上初の2連覇達成、通算12度目の優勝《CL》

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▽チャンピオンズリーグ(CL)決勝ユベントス vs レアル・マドリーが3日にカーディフのミレニアム・スタジアムで行われ、1-4でレアル・マドリーが快勝し、CL史上初の2連覇を達成した。

▽21年ぶり3度目のビッグイヤー獲得を目指すユベントスは準決勝でモナコに連勝し、2年ぶり9度目の決勝進出を果たした。そして、イタリア国内ではセリエA6連覇、コッパ・イタリア3連覇を成し遂げ、今季2冠を達成。クラブ史上初の3冠を目指すユベントスは、バルザーリを右サイドバックに配す[4-2-3-1]で臨んだ。

▽対する史上初の2連覇を目指すレアル・マドリーは準決勝でアトレティコ・マドリーとのマドリッド・ダービーを2戦合計スコア4-2と制し、2年連続決勝へ進出した。史上初の2連覇を目指す中、5年ぶりにリーガエスパニョーラ優勝を飾ったレアル・マドリーは、負傷明けのベイルがベンチスタートとなり、イスコが先発起用となった。

▽立ち上がり、良い入りを見せたのはユベントス。3分にイグアインがヘディングシュートで、直後にもイグアインがミドルシュートでGKケイロル・ナバスを強襲すると、7分に決定機を演出。クロスのルーズボールを拾ったボックス手前のピャニッチが胸トラップからボレーシュート。枠の左を捉えていたが、GKケイロル・ナバスのビッグセーブに阻まれた。

▽立ち上がりのピンチを凌いだレアル・マドリーは徐々にポゼッションを高めて、反撃に転じていく。すると20分、最初のチャンスをモノにした。C・ロナウドのパスをオーバーラップをかけたカルバハルがボックス右からマイナスに折り返すと、C・ロナウドがダイレクトでゴール左へ蹴り込んだ。

▽良い入りをしながらも先手を許したユベントスだったが、27分にスーパーゴールで試合を振り出しに戻す。ボヌッチのロングフィードをボックス左のアレックス・サンドロがダイレクトで折り返すと、イグアインがつなぎ、最後はマンジュキッチが華麗なバイシクルシュートを流し込んだ。

▽同点後は一進一退の攻防が続く中、互いに隙を見せなかったことで決定的なシュートには持ち込めず、1-1のまま前半を終えた。

▽迎えた後半も拮抗した展開が続く中、レアル・マドリーは54分にモドリッチがミドルシュートでGKブッフォンを強襲。敵陣でのプレーを増やしていくと、61分に勝ち越しゴールを割った。カゼミロのミドルシュートがケディラに当たってディフレクトし、ゴール左隅に決まった。

▽さらに64分、ショートカウンターに転じてボックス右ゴールライン際に抜け出したモドリッチのクロスを、C・ロナウドがダイレクトで合わせてGKブッフォンを破った。

▽一気に2点を追う展開となったユベントスはバルザーリに代えてクアドラードを投入。ダニエウ・アウベスを1列下げた。しかし、前半からボールを追い続けていたことで足が止まり、盛り返すことができない。

▽劣勢のユベントスは82分、右サイドからのFKにニアのアレックス・サンドロが頭で合わせたシュートはわずかに枠の左に外れた。すると83分、クアドラードがセルヒオ・ラモスを踏みつけたとして2枚目のイエローカードを受け、退場となってしまう。

▽数的優位となって勝負を決めたレアル・マドリーは90分、FKの流れからボックス左ゴールライン際を突破したマルセロのマイナスの折り返しをアセンシオが決めて4-1。堅守ユベントスを粉砕したレアル・マドリーが史上初の2連覇を達成している。