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これでアナタも一流メカニック? ボッシュのARグラス

拡張現実グラス(ARグラス)をかけたこちらの男性。実は、整備工場のメカニックさんなのです。

指先でジェスチャーをすると、あっという間に、故障箇所を特定しました。どんなことをしているのでしょう?

AR診断 操作手順

操作は、こんな要領です。今回は、エアコン不調で入庫したスマートが題材でした。

1. メカニックがARグラスを掛けると、オーナーから届いたビデオ・メッセージが再生。同時にOBDの診断結果や整備状況も確認できる。

・オーナー:ジョン・ドー
・症状:「エアコンが効かなくなってしまった」

(記者も体験してみたが、現在の技術ではARグラスが500g強と結構重く、かさばります。おでこに500mlペットボトルを結び付けたイメージです)

2. 手を払うと、1.の情報が入庫車両の方に流れていく。

3. 視線を車両に向けると、クルマの表面に、内部のメカが正確な位置で仮想表示される。

(車両のまわりを一周すれば、360°の透視図のように内部を確認できます)

ハンズフリーで異常診断/見積もり作成

4. 各パーツの状態がカラーで表示される。

正常なパーツ:グリーン
異常なパーツ:レッド(ここではコンプレッサーが赤表示)

赤くなっているポイントを指先でつまむ(クリック音がします)。

5. コンプレッサーの異常の詳細と、クラウドから連携された最新の修理手順が視界に表示される。同じ画面で見積書を作成することもできる。

メカニックはここまでの作業を、ハンズフリーで進めることができるのだ。

現在は、故障の本当の原因を探るために、ダイアグノーシス診断の膨大なエラー表示をひとつひとつ潰していく必要がある。

それがARグラスをかければ、修理データベースが、最新の作業ノウハウをガイドしてくれる。エンジンルームを覗けば、どのパーツに触れるべきか迷うことはない。

ボッシュのレスキューアシストアプリ

欧州では救急現場で、AR診断がすでに稼働している。

例えば事故車から負傷者を救出する際、ドアが開かない現場では、車両をグラインダーで切断するのは御存知だろう。

その際、燃料ケーブルや、高圧ケーブルを切断したらどうなるか? 未展開のエアーバッグだって、救急現場では危険の種だ。

そうした2次災害を防ぐために、欧州ではレスキュー用のARアプリが運用開始されている。

事故車をタブレットやスマホのカメラで捉えると、たとえ車両が潰れていても、その状況下でどこを切断すれば問題ないか、3D表示で指示してくれるのだ。

ボッシュのAR技術が、負傷者をいち早く、安全に救助することに役立っている。