世界一の肥満児、胃切除手術を受ける(画像は『Barcroft TV 2017年5月31日公開 YouTube「World's Heaviest Child: Extraordinary People Teaser」』のサムネイル)

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「世界一の肥満男児」として度々メディアに登場していたインドネシア西ジャワ州カラワンの村に暮らすアリヤ・ペルマナ君(11歳)が、このほど世界で最年少のスリーブ状胃切除術を受けて32kgも減量したという。英『The Sun』ら複数のメディアが伝えている。

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父アデ・ソマントリさんと母ロカヤーさんの間に生まれたアリヤ君は、出生時は3,700gとごく普通の体重で、5歳までは極端に体重が増えることはなかった。しかしロカヤーさんは、息子の可愛さゆえにフライドチキンや脂っこいカレー、2人分の麺やごはん、チョコレートアイスクリーム、固ゆで卵や塩気たっぷりのアンチョビなどコレステロールや高カロリーな食事を与え続けてきた。父親は1日4回〜6回大量に食事を摂取する息子を見て「まるで満腹感を全く感じないかのように食べていました」と話している。

我が子の健康状態を顧みず、両親が食べ物を抑制することなく与え続けて来たためアリヤ君の体重は5歳以降4年間で127kg増加し、11歳になる頃には同年齢の男児6人分の体重とされる190kgを超えてしまった。

起き上がるのも一苦労で常に息切れ、5分以上歩くこともままならないアリヤ君の体を心配し始めた両親は、ジャカルタにあるオムニ病院の医師から「胃切除手術を受けなければ息子さんは死んでしまう」と伝えられ、我が子の健康状態が深刻であることに気付いた。

5月、アリヤ君は食欲を抑え満腹感を持続できることを目的として、巨大に膨れた胃袋を大幅に切除してバナナ型にするスリーブ状胃切除術を受けた。手術を担当した医師は「世界の肥満手術の中でも、アリヤ君は最も困難なケースの一つでした。しかし、状態をコントロールできなければ致命的なのです」と明かしている。

幸いにもアリヤ君は術後1か月で体重が32kg落ち、低脂肪ダイエットと運動を続けることで1年以内には100kg近く減量することが期待されているという。ロカヤーさんは「私が息子の食生活をコントロールせずに食べ物を与え続けて来たことが悪いのです」と反省しているようだ。

そんなアリヤ君の両親の子育てを批判する人は少なくない。「世界一の肥満男児」として名が知られたアリヤ君はメディアに引っ張りだこになり、テレビ出演の機会も増えた。それに関してロカヤーさんは『Barcroft TV』の中で「息子はすっかり有名になり、私も幸せな気分です」と語り、父のアデさんも「小さな村出身の私たちが、今はテレビやメディアでセレブのように扱われています」と満更でもなさそうに話していることを知った人たちからは「間違った理由で有名になっているのがわからないのか」「子供の深刻な肥満問題に気付かずに過ごしてきたこの両親はいったい何を考えているのか」といった声が相次いだ。

一方でアリヤ君本人は、無事に手術が成功したことに喜びを感じているようだ。11歳男児の平均体重になるには、まだまだ長い道のりだが「(痩せたら)友達とプールで遊びたいし、サッカーもしたい。自転車にも乗りたい」と話している。

画像は『Barcroft TV 2017年5月31日公開 YouTube「World's Heaviest Child: Extraordinary People Teaser」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)