Appleが、純正「マップ」の情報の精度を高めるため、クラウドソーシングを活用した人海戦術に乗り出した模様です。マップ上の店舗の情報が正確かを確認し、報告させるための専用Webサイトも開設し、情報を収集しています。

1タスク60円でランドマーク情報を確認

Appleが、専用のWebサイトを開設して、店舗やランドマークなどの情報をフリーランス人材に確認するタスクを通じて情報を収集するクラウドソーシングプロジェクトを開始している、とフランスの情報サイトiGenerationが報じています。
 
1タスクあたり54セント(約60円)が支払われ、タスク担当者は週に最大600タスクを担当可能です。
 
「TryRating」と名付けられたプロジェクトは、昨年中盤から開始され、この6月に本格的に稼働したとみられています。

情報を詳細に確認、マップの精度高める

iGenerationが公開した画像には、タスクの担当者が、地図に表示された「マクドナルド」について、名称や位置情報が正しいか、今も営業しているか、といった項目を評価している様子が確認できます。
 

 
担当者向けには、200ページを超える詳細なマニュアルが渡されていると報じられていることから、地図情報はかなり細かく分類されていると考えられます。また、複数の担当者に同じ地点の情報を確認させ、正確さを担保している可能性もあります。
 
興味深いことに、Appleは、タスク担当者にApple純正のマップアプリに加えて、Googleマップのストリートビューを併用することを推奨しているようです。
 
Appleは、地図情報の精度を向上させるため、専用のミニバンを世界各国で走らせる取り組みを進めているほか、ドローンを活用して空中から情報を収集する計画もあると報じられています。

Amazonも活用する「機械仕掛けのトルコ人」

少額の報酬を払い、不特定多数の人間の力を使って精度の高い情報を収集する手法は、「Mechanical Turk(機械仕掛けのトルコ人)」とも呼ばれます。
 
この手法は、Amazonが膨大な数のCDや書籍などの商品情報を確認するためにクラウドソーシングを活用していることでも知られています。
 

 
この奇妙な名称は、チェスをプレイする「トルコ人」と名付けられた、18世紀に作られた自動機械(実際にはチェスの名人が中に入って操っていた)のエピソードに由来し、コンピュータでは不可能なタスクを人力で解決する手法を指します。

 
 
Source:9to5Mac, Wikipedia
Photo: Amazon
(hato)