by John Smith

ラトガース大学の研究チームにより、Airbnbのホストは「障害のない人」からの宿泊リクエストに比べて、「障害のある人」からの宿泊リストを断ることが多い傾向があることが示されました。

NO ROOM AT THE INN? DISABILITY ACCESS IN THE NEW SHARING ECONOMY

(PDFファイル)http://smlr.rutgers.edu/sites/smlr.rutgers.edu/files/documents/PressReleases/disability_access_in_sharing_economy.pdf



Airbnb hosts more likely to reject guests with disabilities, study finds | Technology | The Guardian

https://www.theguardian.com/technology/2017/jun/02/airbnb-hosts-disabled-guests-rejected-study

研究チームは「盲目」「脳性小児麻痺」「小人症」「脊髄損傷」「障害なし」という架空の男性5人のプロファイルを作成し、2016年6月から11月にかけて、Airbnbでホスト3847件に対して宿泊リクエストを送り、その対応を調査しました。

すると、障害がない人からの宿泊リクエストに比べて、これら障害のある人からの宿泊リクエストは断られやすい傾向が見られました。

Airbnbには、宿泊したいという問い合わせを受けたホストは、24時間以内に対応することが推奨されていて、その日なら宿泊できるという意思を示す「事前承認」、ゲストによってケースバイケースで対応したいという場合は「問い合わせに返答」、「宿泊拒否」、「問い合わせを却下」という4つの応答が選べます。事前承認の場合、ゲストのその日の予約はその場で確定となります。

調べによると、障害がない人からの宿泊リクエストに対する「事前承認」の割合は75%だったのに対して、小人症だと61%、盲目だと50%、脳性小児麻痺だと43%、脊髄損傷だと25%まで下がったとのこと。

グラフは問い合わせに対してどんな反応があったかを3つのグループに分けています。左のグループが「事前承認があった」ケース、中央のグループが「事前承認はなかったが、問い合わせへの返信はあった」ケース、右のグループは「宿泊拒否・問い合わせへの返信なし」というケース。グループ内は左から「障害なし」「盲目」「脳性小児麻痺」「小人症」「脊髄損傷」を示していて、「障害なし」と「小人症」への対応は似たような傾向だったのに対して、「脊髄損傷」だと拒否されたり無視されたりするケースが目立っています。



Airbnbでは2016年9月8日、ホストに対して「差別をしない」という方針を出して合意してもらっていますが、この方針が発表された前後で事前承認の割合に大きな変化は見られなかったそうです。

研究チームは、障害を持つ人たちはそもそもインターネットにアクセスする環境を得られていなかったり、アクセスできたとしてもアクセシビリティが低くサービスを利用できないことが多々あって、障害者に対する「新たな社会的排除」が起きることを懸念しています。

障害者に対するものではありませんが、2017年4月にはスキー旅行でAirbnbを利用しようとした学生のダイン・スーさんが、事前に予約できていたにも関わらず、宿泊直前になって「アジア人だから」という理由でホストから宿泊をキャンセルされるという事態が起きています。このホストはAirbnbを永久追放になっています。

Riverside Woman Denied Lodging on Airbnb During Big Bear Snow Storm Because of Her Race | KTLA

http://ktla.com/2017/04/06/riverside-woman-denied-lodging-on-airbnb-during-big-bear-snow-storm-because-of-her-race/