市場調査会社のICT総研は、「MVNO格安SIMに関する市場動向調査」を発表しました。今回のアンケートでは、Webアンケート回答者10,703人のうち、格安SIMを利用している1,024人の回答結果を元に、利用者シェアや顧客満足度等の調査を行っています。

利用者シェアトップは「楽天モバイル


 
格安SIMユーザーが利用しているサービス別ランキングでは、1位が楽天モバイル(20.9%)となっており、約5人に1人が楽天モバイルユーザーであることが分かります。また、2位は「OCNモバイルONE(13.1%)」、3位は「mineo(12.8%)」、以下「IIJ mio(11.2%)」、「UQモバイル(7.6%)」と続いており、上位5社で全体の3分の2を占めていることが分かります。
 
1年前と比べて、もともとネットワーク運営に強みを持っていたOCNやBIGLOBEなどはシェアを落とし、後発事業者である楽天モバイル、mineo、UQモバイルなどが積極的なプロモーション施策を背景にシェアを大きく伸ばしました。

料金面に関する満足度は「mineo」がトップ

ICT総研は、格安SIMユーザーを対象に、料金、通信速度、顧客対応などに関する全10項目の満足度調査を行い、満足度ポイントを100点満点で換算しました。
 

 
その結果、「コストパフォーマンスの高さ(平均78.1ポイント)、「最適な料金プランの有無(平均76.4ポイント)」など、料金面に対する項目満足度が1年前の調査結果と同様に高くなっており、今回は2項目とも「mineo」がトップとなっています。

データ通信速度に関する満足度は「UQモバイル」がダントツ


 
一方で、MVNO事業者の弱点とも言える「データ通信の品質・安定性」、「データ通信速度」「コールセンターのつながりやすさ」といった項目に関してのユーザー満足度は、1年前より低下していることが分かりました。
 
その中でも「データ通信の品質・安定性」はBIGLOBE SIMが、「データ通信速度」はUQモバイルが、「コールセンターのつながりやすさ」はmineoが2年連続トップとなっています。
 
特に、UQモバイルのデータ通信速度に関する満足度は突出して高くなっていることがうかがえます。

MVNO比率は政府目標の10%間近に


 
MVNOサービスの契約者数に関しては、2015年末が1,163万契約だったのに対し、2016年末は1,485万契約となり、1年間で約28%の伸びを記録しています。また2017年末には、さらに16.2%増の1,725万契約に拡大すると見られています。
 
現在のモバイル契約数全体に占めるMVNOサービス契約の比率は約9%で、1年前と比べて約2%増加しました。総務省はMVNO比率を10%程度にしたいという意向を以前から示していたため、この水準は達成間近とみることができます。
 
調査を実施したICT総研は、今後、格安SIM比率をさらに伸ばしていくには、満足度ポイントが低かった「通信品質」や「コールセンターの対応」を改善し、女性やシニア層ユーザーを獲得すると同時に、法人向けのIoTやM2Mに適したSIM提供を行っていく必要がある、と分析しています。
 
 
Source:ICT総研
Photo:flickr-MIKI Yoshihito
(kotobaya)