オランダ・アムステルダム国立美術館でレンブラントの「夜警」の前に置かれたベッドの上で横になるステファン・カスパーさん(2017年6月1日撮影、同月2日公開)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】オランダ・アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)は今週、リニューアル後の2013年に再オープンして以来1000万人目の来館者となった男性に、オランダの画家レンブラント(Rembrandt)の傑作「夜警」を一晩独り占めするという夢のような体験を提供した。

 その幸運な人物、教師でアーティストのステファン・カスパー(Stefan Kasper)さんは2日、「『夜警』から2メートルの場所で寝たよ。現実じゃないみたいでまだ信じられない」とAFPに語った。

 一般の人が「夜警」に描かれた17世紀のオランダの自警団に見守られながら一夜を過ごすことが許されたのは今回が初めて。

 カスパーさんは1日、自身が教えているアムステルダム(Amsterdam)近郊のモンテッソーリカレッジ・アーデンハウト(Montessori College Aerdenhout)の生徒たちと一緒に来館した際、記念すべき1000万人目の来館者となった。

 カスパーさんの夢の一夜は完全に一人きり。美術館は貸し切り状態で、カスパーさんのためにレッドカーペットまで敷かれていたという。「警備員もいなかった。いたのかもしれないけれど、うまく隠れていて気配を感じなかった」

 彼はこの貴重な機会を最大限に楽しむため「セルフィーを撮って、ズボンと靴下だけになって誰もいない部屋を歩き回った」という。その後の夕食は、レストラン格付け本「ミシュランガイド(Michelin Guide)」の星を獲得している館内レストラン「RIJKS」のトップシェフが腕を振るった冷製スープのガスパチョと牛のほほ肉料理を堪能した。

 レンブラント作品が特に好きというわけではないと言うカスパーさんだが「新しい視点」で「夜警」を見ることができたと語る。「それまで一度も気付かなかった人物たちを見つけた。描かれた人物たちは私の目の前で生きているように見えた。この体験は永遠に私の記憶に残るよ」
【翻訳編集】AFPBB News