Blackmagic Designの発表によると、NTTラーニングシステムズ株式会社(以下:NTTLS)が東京都内にあるデジタルアートミュージアム内の4K対応収録および配信システムを、ATEM 2M/E Broadcast Studio 4K、ATEM 1M/E Broadcast Panel、Blackmagic Video Assist、Blackmagic Mini Converterで構築したという。

NTTLSは、NTTグループ内/外の企業・団体向けの教育研修事業をコア事業としてF、ICTを活用した教育、Web、デジタルコンテンツなどのソリューションサービスを総合的に提供している。社内にポストプロダクション機能(NTT MEDIA LAB)を有しており、映像や音響関係の技術コンサルタントや動画配信サービス、デジタルサイネージなど映像関連サービスの提供も行っている。ミュージアム内のシステムでは、映像収録および配信システムの構築から技術面の運用を請け負っている。

同デジタルアートミュージアムでは、施設の一部で年に20〜30回ほどアーティストを招いてトークイベントやパフォーマンスを行っている。今回の4K収録・配信システムは、そういったイベントの模様をアーカイブとして保存し、Web配信や館内での閲覧が行えるようにするものだという。

収録には4台のカメラが使用された。それらの出力はすべてHDMIのため、それぞれMini ConverterのHDMI to SDI 4Kで変換され、ATEM 2M/Eに送られる。さらに、スイッチャーのSDI出力からMini ConverterのSDI to HDMI 4Kに変換して、各カメラの出力およびスイッチングアウトを4Kレコーダーに収録。プレゼンテーションなどで使われるコンピューターからの出力などもATEM経由で収録しており、その変換にもMini Converter SDI to HDMI 4Kを使用。オーディオは、PAやコンピューターからの音声の変換にMini Converter SDI to Analogが使用されている。同社のAVシステムエンジニア田島光浩氏は、次のようにコメントしている。

田島氏:このミュージアムのシステム構築の依頼を5年前に初めて受けたときに、HDでスイッチングできるスイッチャーを探していて、そこで導入したのがBlackmagic Designの1M/Eタイプのスイッチャーでした。今回そのシステムを新たに4K化することになり、Blackmagic Designのスイッチャーを引き続き採用しました。弊社ではNTT MEDIA LABのスタジオに数多くのBlackmagic Design製品を導入していたので、安心感もありました。

システム更新時に今までよりも入出力を増やすため、Blackmagic ATEM 2M/E Broadcast Studio 4Kを採用。合わせて専用のATEM 1M/E Broadcast Panelも導入した。いかに省スペースでシステム構築を行えるかという点を重要視していた同社にとって、Blackmagic Design製品のコンパクトさは利点だったという。ラックに納めたBroadcast Panelは引き出し式になっており、ATEMからのマルチビュー確認用のモニターも使用時にのみ引き出し、普段はラック内に格納される仕様になっている。同施設のシステム管理を行っている同社の大豆生田祐治氏は次のようにコメントしている。

大豆生田氏:すべてラックマウントしているので、Blackmagic Design製品はコンパクトさの点でもアドバンテージがありました。1M/Eのパネルにしたのもラックに納める点を重視したためです。今まではソフトウェアでスイッチングしていましたのが、Broadcast Panelは直感的に使える点が気に入っています。ATEMは、出力のフォーマットを簡単に切り替えられるところも便利ですね。

収録素材はあとで編集することを前提としていますが、開催される企画によっては、ライブ配信をするものもあります。そこでHDのレコーダーとしてVideo Assistを使っています。こちらでダウンコンバートし収録したものをUstreamでライブ配信しています。

田島氏:Blackmagic Design製品は、システムを組むにあたって製品がいろいろ揃っています。そのため他社製の周辺機器をどれを使えばいいか悩むことなく、同じBlackmagic Design製品で揃えられる点が、システム構築しやすいです。