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厚生労働省は6月1日、2016年の「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確報)を発表した。それによると、職場での熱中症による死傷者(死亡・休業4日以上)は前年比2人減の462人、死亡者は同17人減の12人となった。

○死傷者数は高止まりの状態

同省によると、近年の熱中症による死傷者は、猛暑だった2010年以降も毎年400〜500人台で高止まりの状態にあるという。

業種別の死亡者をみると、「建設業」が全体の約6割に当たる7人で最多。次いで「商業」「清掃・屠畜業」「農業」「林業」「その他」が各1人となった。

熱中症で死亡した12人の状況を調べたところ、「WBGT値(暑さ指数)の測定を行っていなかった」が12人、「計画的な熱への順化期間が設定されていなかった」が9人、「事業者による水分及び塩分の準備がなされていなかった」が8人、「健康診断を行っていなかった」が5人など、基本的な対策が取られていなかったことがわかった。

今夏は、全国的に気温が平年並みか平年より高くなることが予想され、熱中症による労働災害が多く発生することが懸念されるという。同省は、2017年より新たに職場における熱中症予防対策として、「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」(5月1日〜9月30日)を実施。労働者に水分・塩分の摂取を呼び掛けるとともに、事業所に対して管理体制の確立を含めた対策を徹底するよう求めている。