パキスタン・カラチの北約425キロにある、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されているモヘンジョダロの遺跡群(2017年2月9日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】強大な古代文明の中心地だったとされるパキスタンのモヘンジョダロ(Mohenjo Daro)の遺跡群は世界最古級の都市遺跡で、水洗トイレや上下水道など、現代のパキスタンにも引けを取らない技術を有していた。

 また考古学者らはこの遺跡群が、紀元前3000年ごろに今のパキスタンとインドなどで栄えていた古代インダス(Indus Valley)文明の謎を解く手掛かりとなると考えてきた。

 しかし、既に放置され時の流れの中で劣化してきたこの遺跡を保護する対策が取られなければ、モヘンジョダロの遺跡群は失われ、歴史上、存在しなかったことにさえなりかねないと、考古学者らは警鐘を鳴らしている。

 パキスタンの夏の気温は46度を超えることもあり、そうした熱や地下水の塩類によって遺跡は大きなダメージを受け続けている。

 だが心配されるのは天候や年月による遺跡の劣化だけではない。地元のイスラム武装勢力や、パキスタンでその影響が拡大しているイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」との戦闘によって、モヘンジョダロの遺跡群がシリアのパルミラ(Palmyra)の遺跡のように破壊されるのではないかと懸念されている。
【翻訳編集】AFPBB News