見知らぬ人から飲み物を差し出されたらご注意(写真と本文は関係ありません)

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ジャーナリストの詩織さん(28)が、元TBSワシントン支局長の山口敬之氏(51)に性的暴行を受けたとして、2017年5月29日に記者会見を開いた。2016年に山口氏が不起訴処分となったのを不服として、検察審査会に審査を申し立てたのだ。一方、山口氏はフェイスブック上で「私は法に触れる事は一切していません」「私は容疑者でも被疑者でもありません」としている。

詩織さんは、5月31日付の日刊スポーツの取材に「デートレイプドラッグを混入されたと思っている」と主張した。

他人から勧められた飲み物は飲まない

日刊スポーツの記事によると、「詩織さんはワインや日本酒を問わず『お酒ですっぽり記憶をなくした経験はなく、被害に気づいて目が覚めた時も、お酒の二日酔いのような状態ではなく、頭がクリアだった』」という。このため、詩織さんがデートレイプドラッグを使われたと考えているようだ。

近年、薬を悪用した性犯罪や昏睡強盗といった事件が国内外で起きている。海外ではクラブやバーで、女性が男性から酒やドリンクを勧められて飲んだところ、急に意識を失い、そのまま性的暴行を受けるケースが頻発している。この際、飲み物に混ぜ込まれた薬が、デートレイプドラッグと呼ばれる。

代表的なデートレイプドラッグは、「ロヒプノール」「GHB」、そして麻酔薬に使われる「ケタミン」という薬品だ。いずれも使用すれば意識を失うほど効き目は強い。このうち国内では、GHBとケタミンが麻薬に指定されている。ロヒプノールは不眠症治療薬として使われているが、医療機関で処方される薬だ。

本来の目的を外れて、あるいは違法と知りながらこうした薬を悪用する犯罪者はいる。海外は日本よりも簡単に入手できるかもしれない。

米保健福祉省が運営するウェブサイト「Womenshealth.gov」には、デートレイプドラッグによる性暴力を防ぐための自衛手段が書かれている。クラブなどに出かけたら、「他人に勧められた飲み物を飲まない」「飲料の容器は自分で開ける」「たとえトイレに行く時にも、飲み物は常に手に持っておく」「飲み物を他人と分け合わない」といった10項目が並ぶ。酒席で気分が開放的になっていても、自分の口に入れるものには相当神経をとがらせるよう促している。

飲み物のなかの薬を試験紙で感知

英国のトイレにある自動販売機を写したという1枚の写真が、2017年4月24日ツイッターに投稿された。生理用品や避妊具に並んで販売されていたのが、飲料に薬物が混入されていないかを調べる試験紙だ。写真はツイッター上で話題となり、カナダやドイツにも同じような自販機を見たという投稿があった。

写真に載っていた試験紙は「CYD(Check Your Drink)」という名称で、1袋5枚入り、価格は4.99ポンド(約710円)だ。インターネットで購入できる。調べられるのは、GHBとケタミンが含まれているかどうか。使い方は簡単で、気になる飲み物の中身を数滴、試験紙に垂らすだけでよい。紙の検査部分の色が変わったら「クロ」というわけだ。

こんな取り組みもある。米報道番組「インサイド・エディション」電子版は17年5月22日、米マイアミの女子高生3人が、デートレイプドラッグを感知するストローを研究開発している様子を報じた。ストローの先に試験紙片が付いており、ロヒプノールやGHB、ケタミンが入っていたら紙片が青く変色する。3人は将来、このストローを商品化し、バーやクラブ、レストランに配布したいと望んでいるという。