浦和と済州の両監督が乱闘劇に好対照な対応 一方は相手に理解、一方は相手を非難

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ペトロヴィッチ監督は済州の乱闘騒ぎに「感情的になることは理解できる」

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦第2戦、浦和レッズ対済州ユナイテッドは試合終了間際と終了直後に起きた前代未聞の乱闘劇が大きな物議を醸しているが、試合後に両指揮官が見せた対応は好対照だった。

 事の発端は浦和が3-0でリードした延長後半アディショナルタイムのこと。浦和は敵陣の右サイドでボールをキープしたが、奪い返しに来る済州の選手たちともみ合いになった。そこでベンチからビブスを着た控え選手のDFペク・ドンギュがピッチに乱入し、MF阿部勇樹にジャンピングエルボーを見舞って前代未聞の退場劇となった。

 さらに、浦和が勝利した試合後には済州の選手たちやスタッフが乱闘騒ぎを仕掛け、ガッツポーズしたDF槙野智章が鬼ごっこのように追い回され、DFクォン・ハンジンが浦和スタッフに飛び膝蹴りを食らわせるなど、試合終了後にも関わらずレッドカードが提示されるなど、済州は3人の退場者を出す事態となっていた。

 この顛末について浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は「済州の選手は若い選手も多いと思うが、そういう選手たちが悔しさのなかで感情的になることは十分に理解できる」と話すと同時に、このようにたしなめている。

済州監督「浦和の選手が私たちを刺激した」

「私は試合が終わった後で何かしらのしこりが残ることは好きではない。今後、済州と浦和がフレンドリーマッチのような試合をやることによって、良い関係を築いていけたらと思っている。スポーツで互いにぶつかり合うからこそ生まれる友情があるのではないかと思う。それがスポーツの良さであり、爽やかさだと思っている」

 一方で韓国メディア「スポーツソウル」によると、試合後のチョ・スンファン監督が「Kリーグファンに良い試合と結果、マナーを見せなかったことについて残念に思う」としたものの、「浦和の選手の一人が、勝利のセレモニーを私たちのベンチの前でしたので、私たちの選手たちを刺激した」と浦和側を非難している。

 アジアの檜舞台で起きた今回の乱闘劇。済州側の怒りが収まらない限り、大きな遺恨となりそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images