ピアース・ブロスナン Photo by Gregg DeGuire/WireImage

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 「007」シリーズの第17作「ゴールデンアイ」(95)から「ダイ・アナザー・デイ」(02)まで、4作品で5代目ジェームズ・ボンド役を務めたピアース・ブロスナンが、先ごろ闘病生活の末、スイスで死去した3代目ジェームズ・ボンドのロジャー・ムーアさんへの追悼文を、米バラエティに寄稿した。

 ブロスナンは、故郷アイルランドから英ロンドンに移り住んだ11歳の春、両親に連れられショーン・コネリー主演「007 ゴールドフィンガー」(64)を映画館で見て以来、ジェームズ・ボンドに憧れていたものの、「僕にとって最初にして最大のヒーローは、(テレビドラマ)『セイント 天国野郎』の“セイント”ことサイモン・テンプラーと、それを演じるロジャー・ムーアだった」と明かす。「ロジャー演じるセイントが、僕の想像力に火をつけると同時に、自分もいつか俳優になりたいというぼんやりとした夢のようなものを、僕の中に芽生えさせた」と振り返った。

 やがて3代目ジェームズ・ボンドに就任したムーアさんについて、「世界中が注目する中、ジェームズ・ボンド役を継承するのは相当なプレッシャーだっただろう。でもロジャーは7本にわたり、卓越した演技力と抜群のコメディセンスを余すところなく発揮して、見事にボンド役を演じ切ってみせた。観客を楽しませるという1番の目的を決して忘れることなく、長年ボンドとして世界中の人々を魅了し続けた彼は、スクリーンの中でも外でも、常に完璧な紳士だった」と惜しみない賛辞をつづった。そして最後に、「真の優しさと思いやりにあふれたサー・ロジャー・ムーアと知り合えたことを、心から誇りに思う」と、哀悼の意を込めて締めくくった。